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錦織圭ランキング下降、試練の2017年。ツアーファイナル4年連続出場赤信号

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178cm、75㎏という体格で、男子プロテニス界で、2014年から3年連続トップ10、
3年連続ATPツアーファイナル出場の錦織圭選手(27歳)。

身長が190㎝以上が普通というその世界で、その位置を獲得し、維持することだけでも
ものすごいことです。
ですが、それ故に、一層の活躍を期待してしまう。
ファンはホントにわがままなものです。
私もその一人なのですが・・・。

その錦織(敢えて、敬意をもっての呼び捨てでいきます)。
今シーズンは、試練の年となっています。

プロテニス界におけるATPツアーは、年度ごとに賞金ランキングを競い、ランキング上位
8選手が、11月にイギリスで開催されるツアーファイナルに出場できます。
実績・実力がある選手8人のみ参加できるこの試合に、なんと錦織が、2014年から3年連
続出場しているのです、が・・・。

今季は、その連続出場が、このままいけば途切れる可能性が極めて高いのです。
しかし、彼にとってそれは望ましいことではないか・・・。
そう思い、今回と次回、今シーズンの状況とその理由などを書き連ねてみることにしました。

まず、今シーズン開始時、2017年1月2日時点の世界ランキング・ベスト10です。

ATP170102

この成績は、実質、2016年の結果を示すものと捉えていいでしょう。
今季は、錦織は、世界ランキング5位でスタートしたわけです。
彼のこれまでの瞬間的キャリアハイは4位ですから、実質最高ランクで今シーズンを迎えた。

それだけに、錦織自身、今季はなんとかベスト3くらいにくい込みたいと考えてスタート
した、はず・・・。

ところが、もうすぐ4大大会の3大会目、ウィンブルドンテニスが迫っている今、2017年
6月26日現在のランキングは以下となっています。

ATP170626-1

まず、5位どころか8位以内にも入れず、9位にまで下がっている。
9位ならば、8位以内に十分入れる射程以内。
そう見えますが、ツアーファイナルの出場ランキングは、真に、今シーズン2017年度だけでの
獲得賞金総額で決められるのです。
で、直近の6月26日現在の今季の獲得賞金ランキングは、以下のとおり。

ATP170626-2

なんと13番目なのです。
楽観的にみれば、6位以下は僅差であり、十分、残りの大会で良い成績をおさめれば、十分
ツアーファイナル4年連続出場も可能。
そう見えるのですが、今シーズンの錦織の戦いぶり、そしてケガが多い状況を考えると、か
なり現実的には難しいだろうと、思うのです。

ATPツアーは、250、500、1000という主に3つのランクの大会に分けられます。
その数字は優勝者の獲得ポイントで、その戦績でポイントが加算されていきます。
その他、ATP管轄下でない、4つのグランドスラム、4大大会があり、その優勝獲得ポイント
は2000。別格です。
1月の全豪オープン、5月・6月のローランドギャロス=全仏オープン、そして来月7月のウィ
ンブルドン=全英オープン、最後が8月の全米オープンです。

錦織は、今季の出場大会数は、11大会。
上位ランキング選手の中では、出場数は平均的というか、年齢とランキングを考えると少ない
方と言えるかと思います。
その最大の理由は、ケガによるものなのです。
まずは、この問題が、例年以上に彼を悩ませているのです。

AO4-4

そして、男子プロテニス界に、今年は大きな地殻変動が起きている・・・。
上の、今季獲得ポイントランキングに名を連ねている選手とその順位に注目する必要があります。

まず、退潮著しい、昨年ランキング1位のマレーと2位のジョコビッチ。
それに替わって、昨年ケガからの復調過程にあったナダルと、昨年後半の全試合を欠場して、ケガ
のリハビリに専念したフェデラーが、1位、2位に復帰。ひと昔前の状態に戻った感があります。

そして、ATPが昨季から組織全体で盛り上げるべく、ネクストジェネレーション、♯NEXTGENと
して21歳以下の有望選手グループをブランド化。
そのグループに入るズヴェレフを代表とする若手選手が、ツアーを盛り上げ、実績も上げ始めてい
る・・・。
その少し先行世代として、昨年ブレークした、ティームが今季も好調を持続し、ランキング上位に。
また、中堅のチリッチが安定して実績を残し、ディミトロフなども復活を期して頑張っている・・・。
そのはざまで、錦織が試練を迎えている・・・。

2014年ツアー優勝4勝、2015年同3勝だったのが、昨年はかろうじて1勝のみ。
今季はこれまで未勝利。
ここでも下降傾向にあることを数字が示しています。

果たして、ツアー後半で巻き返し可能か・・・。
不安を感じながらも、来月のグランドスラム、ウィンブルドン大会に期待したかったのですが、ロー
ンコート大会の準備・前哨戦として出場した先週のゲリー・ウェーバーオープンでも、3回戦途中、
ケガでリタイア。
比較的ドローにも恵まれており、準々決勝でのフェデラー戦を期待したかったのですが・・・。
ウィンブルドン出場が可能かどうかという不安さえある状況です。

k3

こうした流れになる可能性、リスクは、実は昨年から十分予想・予測されたところです。
その理由は何か。
ステップアップを期して今季に臨んだ錦織の目算が狂った要因はどこにあるか。

次回、それらを振り返りながら、ここまでのおさらいをしたいと思います。
今季は、ツアーファイナル出場は諦めて、来季に備えるための時間を少しでも多く確保すべき
ではないか・・・。
その理由にも迫ります。

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