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日記・随論

稀勢の里、名古屋場所初日完敗で考える力士のケガ管理と角界体質:スポーツ医学活用度は?

またしても先場所に続いて、横綱稀勢の里が、名古屋場所初日に完敗。
ケガの回復状態が、相撲を取るうえでまだまだ無理であることを示しました。

先場所もそうですが、出場・欠場の意志決定が本人に任されたようです。

結局、先場所もやはり横綱の相撲にはほど遠く、負けが込んで途中休場を余儀なくされました。
今場所も同じようになるのかどうかまだ分かりませんが、昨日の一番を見て、これまで感じて
きたことを、あくまでも、勝手な推測に過ぎませんが、書いてみたいと思います。

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相当の負荷をかけてのトレーニングと食事でつくり上げた相撲取りの体。
毎場所、痛々しくサポーターやテーピングを施して土俵に昇る力士の多いこと、多いこと・・・。

公傷が多く、職業病とも言える、膝・足首・腰などの故障と違い、稀勢の里の場合は、左上腕
部や肩、胸の筋肉の周辺。
トレーナーや理学療法士、医師など、スポーツ医学、スポーツ整形分野の専門家のバックアッ
プが不可欠と思われます。

そこで思うのは、相撲協会の力士のケガの管理システムがどうなっているのか、その疑問です。
稀勢の里の場合、ケガを押して強行出場して優勝をもぎ取ったその場所後、診断結果に基づい
て、リハビリの計画がしっかり立てられるべきだった。
そして、その計画に従ってリハビリを行い、その回復具合を、しっかり医師が判断して、先場
所の出場が可能か、時期尚早かの判断を行ったのかどうか、です。

ケガの場所を考えると、回復を待ちつつ、筋力も鍛えていくスケジュールが必要でしょう。
動く、動かない、というレベルではなく、激しい動きができるまで筋力が回復したか。
あるいは、理想として、ケガ以前よりも筋力がついて、ケガが再発しない、しにくいレベル
まで体ができたかどうか。
そうした、本人と医師双方の確認があって初めて、出場して支障ないという判断が可能になる
はずです。

先場所、ひと場所休場し、2場所後の名古屋場所までの完璧な回復をスケジュール化し、リハ
ビリ・回復トレーニング、そして、本場所に向けての実戦勘を取り戻すための稽古を積み重ね
る一連のスケジューリングを関係スタッフで立てていれば・・・。
あるいは立てるべきだったのでは・・・、そう思います。

悪くても、先場所途中休場後、そうした取り組みをすべきだった。
同じミスを繰り返さない防止・抑止策としても。

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まして横綱の今後の進退、横綱の力士寿命にも関わる重要な判断ですから、協会が本来責任を
持つべきです。協会の看板なのですから。
その判断が、本人の意志に一任され、協会は興行面から出場させたい一念のみ・・・。
そんなレベルで、この判断に関与しないとすれば、大きく責任が問われて当然ではないかと考
えるのです。
また実績がなく、信頼性も、存在感もない彼の親方にも、しっかり言うべき意見・考えがない
ことも問題でしょう。

不十分のまま出場し、気迫のない、ぶざまな横綱の相撲を見せられることは、ファンにとって
は、裏切りです。まして、負けが込んで途中休場、不戦負け、などとなれば、金返せどころの
落胆・怒りではありません。ファン無視、ファンを馬鹿にした話です。

格闘技の世界やプロのベースボール、フットボール、アイスホッケーなどにおけるスポーツ医学、
スポーツ整形分野のバックアップ体制は、ケガが日常的であり、選手という商品価値を維持し、
興行の価値をも高め続けるために絶対に整備し、持ち続ける必要があり、事実そうしています。

しかし、角界についてそういう情報は、これまであまり耳にしたこと、目にしたことがありませ
ん。
それでなくても、力士寿命が短い相撲取りのこと。
本人自身はもちろん、そして力士を預かる親方を含めて、相撲協会自体が体質と意識を変える必
要があるのでは・・・。
推測の域を出ないので、申し訳ないのですが、そう思われてなりません。

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なお、余分ですが、稀勢の里自身に、別に一つ望みたいことがあります。
それは、自分の取り口の狭さを自覚し、横綱ならば、別の取り方の工夫を稽古を通じてすること。
そして、その取り方を柔軟に実戦でできるレベルにまで、形として稽古で創り上げること、です。

現状は、左差しにこだわり、それができなければ、劣勢になってしまう。
すなわち、取り組み相手からすれば、左をおっつけて使わせないか、とにかく離れて突き押しに
徹するかの相撲を取れば勝機が見いだせる。
取り組みにかかる賞金が大きいだけに、相手は、チャンスとばかり挑んできます。

左差しにこだわらずに、右から上手を先に取る、右から前みつ・横みつを狙いにいく。
そのためにこれまでの立ち会いを変える。
踏み込み方を変え、右からの攻めができるように、相撲に幅を持たせるようにする。

それは力士寿命を伸ばすことにもつながるはずです。
これまで比較的長く横綱をつとめることができた力士の多くは、上手投げを得意技の一つにして
いたはずです。

稀勢の里は、組み止めて、左を差してから右上手、という形から寄り切るというワンパターン型。
腰高ですから、立ち合い負けしたり、得意の差し身になれないと受け身に回ってしまいます。
重心が低く、速く、鋭い動きをする力士には簡単に負ける可能性がある・・・。

右からの、強く、速い攻めのパターンを一つ増やすべき。
今回のケガを糧に、まさに怪我の功名としてそういう研究・探究も行い、相撲の幅として、技術
として身に付けて欲しい。
いまからで遅くもないですから、気づき、実行して欲しいと思います。
(これまで、業界関係者のだれかがアドバイスしているとは思いますが・・・)

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