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いじめ

いじめ認知、最多32万件増。2018年文科省調査:「いじめのない社会」実現を考える(13)

『「いじめのない社会」実現を考える』というテーマをこのブログで設けています。
しかし、直近で、2017/2/22に以下を投稿して以来、随分時が過ぎてしまいました。
いじめで最悪を想定しない、自らのいじめの自覚もない教育現場の鈍感さと怠慢
一応、これまでの投稿のラインアップは、こちらで見て頂くことは可能です。
ご関心をお持ち頂けましたらチェックしてみてください。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
その後も、過去起きたいじめが原因とされる事件・事故を巡る報道は、頻繁に行われ
ています。
そういう中、昨日、文部科学省のいじめに関する調査結果の公表に基づく報道がTV
や新聞で行われました。

この調査は
『平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 (速報値)』
であり、同省のHPで公開されており、見ることが可能です。
(いじめ以外に<暴力行為>など他の問題に関する調査も含み、かなりのボリュームです。)

いじめ調査10目次

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日経では、
「いじめ認知 最多32万件 小学校で57%増 けんかなど幅広く把握 昨年度、文科省調査」
と題して、要約すると以下のように報じています。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

全国の小中高校と特別支援学校で2016年度に把握したいじめが過去最多の32万3808件、
前年度比9万8676件(44%)増。
特に小学校で増えた。積極的に認知する姿勢が学校現場に浸透し、同省がささいなけんか
にも注目して早期発見に努めるよう促したことも増加の要因。

 小学校の認知件数は23万7921件で全体の7割。前年度比57%増と目立つ。
その理由は、けんかやふざけ合いに見える行為であっても、教員の判断で「いじめ」と
捉えるよう求めたことにもよる。

 文科省児童生徒課は「積極的に認知し、早めに対応する方針が浸透した」とみる。
また、いじめ自殺事件や福島原発事故の被災児童が転校先の小学校でいじめにあった事
件報道などで教委や学校の意識が高まったことも背景にある。

いじめ調査1件数

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
しかし、都道府県ベースのデータを見ると、認識度や調査結果にバラつきがあり、本調査
自体、アンケート内容の理解度・認識度には、バラつきがあることも指摘しています。

ただ、文科相の方針に従って、従来より学校の現場がより厳しく<いじめ>問題に取り組む
ようになったことを評価するかのような論調なのが気になります。

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また、同日付中日新聞では、
心身に大きな被害を受けるなど、いじめ防止対策推進法で規定する「重大事態」は374校で
400件(86件増)。自殺した児童生徒は244人で、うち10人がいじめに遭っていた。
その244人のうち、教職員との関係で悩みを抱えていたのは3人。文科省は明らかにしてい

ないが、担任らの強い叱責で今年3月に自殺した福井県の中学2年男子を含むとみられる。

と核心の部分についても踏み込んでいます。
一方、
いじめの90・6%は既に解消し、9・1%が現在解消に向け取り組み中だった。
という部分では、評価しています。
しかし、都道府県別の千人当たり件数は最多が京都96.8件、最少が香川5.0件で19倍以上の
差がある、と日経同様問題を指摘しています。

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報告書では、過去のデータとの比較も載っているのですが、捉え方・認識に大きな違いがあり、
SNSによるものなど、いじめの内容も変わってきているので、あまり意義があるとは思えま
せん。

しかし、一例として、<いじめ発見のきっかけ>や<いじめの態様>など興味深い資料も多数
ある調査です。

いじめ調査6発見きっかけ

いじめ調査7態様

ちょうどいま、『ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)』 (中野信子氏著・小学館新書・2017/10/3)
を読み進めているところです。
読み終えてから、この文科省の調査も時に用いながら、同書の内容を紹介し、また考えてみます。


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