ホンダFCV

水素エネルギー

トヨタ、米国ミライ購入者に水素無料で支給。燃料電池車(FCV)普及加速必須:水素社会実現への課題と道程(6)

水素社会は、環境とエネルギー問題対策の理想としての在り方を示すもの。
しかし、理想ですが、現実的には、相当の年数がかかることが当初より予想されて
います。
そこで、「水素社会実現への課題と道程」というタイトルで、実際の動向や課題な
どを随時取り上げることに・・・。

第1回:2015/7/24日経中部版「走り出す中部水素社会」(上)から
⇒ 水素ステーション利用、1日6台の現状:水素社会実現への課題と道程(1)
第2回は、「走り出す中部水素社会」(中)から
⇒ 近ミライのCO₂フリー水素社会へ進む技術開発:水素社会実現への課題と道程(2)
第3回は、「走り出す中部水素社会」(下)から
⇒ 
水素社会街づくり、地域づくりへ:水素社会実現への課題と道程(3)
第4回は、2015/8/22付日経特集【ザ・プロジェクト 変革に挑む】の第10回
「水素ステーション、官民で後押し」から
⇒ 水素ステーション実用化へのシナリオ:水素社会実現への課題と道程(4)
第5回は、2015/9/9付中日新聞(東京新聞)掲載記事
「トヨタなど風力で水素生産 実証実験 4月から」からの引用です。
⇒ 風力発電所ハマウィングでトヨタなど水素生産実証実験:水素社会実現への課題と道程(5)

そして今回は、水素社会実現の基礎となるFCV(燃料電池車)の動向に関する
情報をピックアップしました。

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今月2015年10月から米国カリフォルニア州で販売が開始されるトヨタ自動車
燃料電池車(FCV)ミライ。

もう3か月近く前ですが、2015/7/18付中日新聞に
現地のこのミライ購入者に、燃料の水素を3年間無料で提供する、という記事が
掲載されました。

その理由・背景は
日本では、車両価格約700万円に対し、国の補助金が約200万円の他、エコカー
免税、自治体からの助成などを受けることができる。
一方、同州では車両価格5万7500ドル(約713万円)に対し、各種補助金が1万
3000ドル。
購入時の実質負担額に約30万円以上の差がでるため。
この差を補填する狙いと言えます。

米国内も日本同様水素ステーションの設置を急いでいる段階で、どちらかとい
うと、テスラ・モーターズなどの電気自動車(EV)の方が人気を集めている

その事情も踏まえた、異例ともいえる無料サービスで、今後FCVの主要市場と
見込む米国内での普及を図ることが目的。

水素代は1万5000ドル(186万円)を上限に、トヨタが3年間負担。
さらに年中無休の専用コールセンターを3年間開設し、燃料部品の主要部品に
は8年間の保証を付けるとする。

トヨタは、米国ではカリフォルニア州にミライを集中投入。
2017年末までに3000台を販売する計画。

日本では世界に先駆けて2014年末に発売したが、ほとんど手作業で車両を組み
立てているため、1日3台程度の出荷にとどまっている。

(これじゃ、話にならない・・・)

ミライFCV
---------------------------

その関連で、2015/10/1付中日新聞では、昨年12月の発売以来、「ミライ」の
国内での予約受注が、3000台に達したことをレポート。

これは、年間生産能力700台の4倍以上に上り、今からの発注からでは納車に
最長3年以上かかる見込み。
今月8月末までの販売台数も少なくて、約320台。
水素社会をめざす上では、最も水素燃料を使用するFCVそのものが市場に多く
出回り、日常生活の足として利用されるという前提が欠かせません。

2016年には年間2000台、17年には同3000台に引き上げるとしていますが、
感覚的には、一桁少ないと思われます。

で、トヨタだけがFCVを製造・供給するわけではない。
そこに注目もしておく必要があります。

同日の中日新聞では、
ホンダが、5人乗りセダン型の燃料電池車(FCV)を、いよいよ2016年3月に
発売する計画と紹介しました。

社名は未公表ですが、価格は、ミライと同水準の予定。

1度の水素補給で700㎞以上の走行が可能で、ミライの650㎞を上回る。
ガソリン車のエンジンに当たる燃料電池をボンネットに収め、ミライより一人
多い5人乗りを実現。
独自技術で車体の軽量化を進め、燃料電池の発電効率を高めた結果である。
今年2015年10月29日開幕の東京モーターショーで世界初公開する。

楽しみですね。

燃料電池車の源は、化石燃料を使用せずに製造する(製造できる)水素。
フォルクスワーゲンのディーゼルガス排ガス規制逃れの不正ソフト問題が、
FCVの普及にプラスに働くことも想定され、国内各社のFCV車が揃うことは
水素社会実現も後押し、というか、牽引することになるはずです。

というか、本来、牽引せねばいけないものなのですが・・・。

日産のFCV車は、早ければ2017年とされています
ホンダの動きを考えれば、前倒しもありうるのではと勝手に予想しています。

日産FCV

今、迫りつつあるミライを初めとする燃料電池車FCV時代。
そして早期に見通し可能にすべき、CO2フリーの環境型水素エネルギー社会時代。
2020年に、何がどのように変化しているか、進んでいるか・・・。
注目したいと思います。

150917-12フロー

 

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