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環境・エネルギー

東京都民は電力自由化で低料金に乗り換える!:攻防 電力自由化(1)から

 

2015/11/2 付日経で
野村総合研究所が、11万件のアンケート調査や統計をもとに分析した
調査結果を簡単に紹介。

2016年4月の電力の全面自由化を機に電気の購入先を変えて料金を抑えたい
と考える消費者の割合は、都道府県別で東京都が最も高かった。

電気料金が今より5%安い新規参入の電力業者と契約するか聞いたところ
東京都では3.8%が契約すると回答。
首都圏や京阪神の各都府県は全て3%台。
割合が最低だったのは岩手県。
産業構造や年齢構成の違いが背景にあると分析している。

送電
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このように、これからいよいよ激しくなる電力小売り事業競争。
これを捉えて、日経では、2015/11/10から 【迫真】欄で
電力小売り全面自由化で大手独占が崩れた先にはどんな世界が広がるのか、
競争の現場を追う「攻防 電力自由化」を特集。
各回の内容を紹介していきます。

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(1)東京で暴れてくれ
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電力自由化の議論が一気に進んだきっかけは東日本大震災。
それまで抵抗勢力だった東電が福島第1原子力発電所事故で財務面の
危機に陥り、実質国有化。
国は自由化の旗を振り、東電を頂点とする大手電力10社体制に切込む。
電力小売りの全面自由化で、来春には10社が独占してきた約8兆円の
家庭向け電力などの小口市場が開放される。

東電はその35%に当たる2兆8千億円を独占してきた。
首都圏の巨大市場を狙うのは東ガスや関電だけではない。
楽天は丸紅と組んで電力参入を表明し、KDDIもJX日鉱日石エネルギー
との連携を模索。
「東電包囲網」が広がる。

東京ガス
<「ガス展」が「電気展」に:東京ガスグループの動き>

2015年10月31日、暖房機器などの需要喚起を狙う年間最大のイベント
「ガス展」が開催された東京都練馬区にある東京ガスグループの販売店。

来場者向けに用意したアンケート用紙に今年、新しい質問が加わった。
東ガスが今最も知りたいこと。
それは、それぞれの「家庭の電気使用量」。
用紙に記入を始めた70歳代の男性に店員がすり寄る。

「電気料金が月1万円とは高いですね。当社も電気を売りますので来年1月、
詳細をご案内します」と、料金を公表していない家庭向け電力を熱心に売り
込む。

「今年はガス展というより電気展だ」。
各地のガス展に足を運び、現場を鼓舞する東ガス社長の広瀬道明(65)。
視線は冬商戦の先にある。

2016年4月の電力小売り全面自由化によって、長らく規制に守られてきた
家庭用電力の大手独占が崩れる。
電力に続いて、17年には都市ガスも同じ道を歩む。
これまでは東京電力との正面衝突を避けてきた東ガスは、「できれば東電
とは戦いたくなかったが、そうもいかない」と覚悟を決めた。

関電エネ
<関電の動き>
関西電力子会社、関電エネルギーソリューションの白井良平社長はまだ
ゆとりがある東京・京橋のオフィスで「早く100人体制に増やさなければ。」

人員増強に備え、4月に移転したこのオフィスには現在、関西で鍛えられ
た営業部門の精鋭約30人が陣取る。
白井は毎週のように上京し、関電東京支社との連携による首都圏の攻略作
戦を練る。
「関電本体に構わず、東京で好きなように暴れ回ってくれ」。
関電社長の八木誠はかつてなら絶対に口にしなかった檄を飛ばす。

すでに自由化されている大口電力では顧客の争奪戦が過熱。
家電量販店の激戦区、東京都新宿区にあるヤマダ電機の旗艦店
「LABI新宿西口館」に電気を供給するのは関電。

ヤマダ電機は山田昇社長が常々、担当者に「電力大手の動きを知っているか。
電気代削減を検討しろ」と指示するほどコスト削減にうるさい。

関電エネルギーソリューションは新宿西口館を含む東京都、千葉県の4店で
東電からの契約切り替えを勝ち取った。

東電
<守る東電の動き>

「新電力の発電所はいつから、どれくらい稼働するのか」
「営業部隊の戦力はどうか」

東電が社内でひそかに進めてきた新たに出現するライバルの分析。
結果はいま東電が売っている電力の2割が奪われるという厳しいもの。
巨大市場に安住してきた東電も変わった。

10月14日、東電本社10階の応接室。
小早川智明常務執行役はLPガス大手、TOKAIホールディングス鴇田勝彦
社長と固い握手を交わした。
「電気やガスなどのセット販売で顧客をひき付けたい」。
新電力に対抗するためなら、他社と組むこともいとわない。

6月に小売部門のトップに就いた小早川は工場や大型店向けの大口電力の営業
を一貫して担当してきた。
広瀬直己社長が小早川を起用したのは東電社内では数少ない競争の現場で
もまれた経験を持つから。

8月18日の事業説明会で打ち出したメッセージ「挑戦するエナジー。」。
そこには「東電を変えないと生き残れない」という強い危機感がにじむ。
既得権益が失われる自由化の時代を生き残るため東電も必死だ。 

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 東ガスは「エネルギーは選べる時代へ。」をスローガンに掲げています。
が、現在も、自社のHPでは、下のような、電力自由化の開始の表示にとど
まっています。
東京ガス2
関電エネルギーソリューションは、当然ですが再生可能エネルギー発電事業も
行っており、多様な電源を持つ製販会社です。
東電包囲網を形成する各社の動きの事例を、9月下旬に
⇒ JX、KDDIと提携。電力小売り小売自由化で、セット割・ポイント・値引き・組合せ販売等多様化
という記事で紹介しました。
新電力とも称される、自由化後電力小売り事業に参入する事業者。
その第一次分として10月に経産省が登録をおこなった事業者について
⇒ 2016年4月の電力小売り全面自由化に向け、経産省が小売電気事業者40社を登録
で紹介しました。
既に自由化開始まで半年を切っていますが、開始時の勢力図=シェアはどのように
なっているでしょうか。
その後も、営業競争が激しくなると思いますが、非常に興味深いですね。
ところで、中電のおひざ元である愛知県にあるわが家は、どうしますか・・・。
まだ具体的な情報を持っていないため検討・判断できないですね。
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