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人口減少

健康寿命が延びたその先は?:<人口病に克つ>超高齢化を生きる(3)より

日経では、2014年9月から<人口病に克つ>と題した特集を1面でシリーズ化。
2015/11/10 から、”いまだ経験したことのない超高齢化が迫る”とし、
最終第5部「超高齢化を生きる」を始めました。
第1回:現役シニア?も不足する地方自治体の現状と明日
第2回:高齢者の地方移住の可能性と課題①
第3回:高齢者の地方移住の可能性と課題②・移住事例と背景

今回は第4回ですが、特集記事シリーズでは第3回です。
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超高齢化を生きる(3)10年後、医療・介護費1.5倍 平均寿命より健康寿命
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<平均寿命と健康寿命にある10歳の差>
世界がうらやむ長寿国ニッポン。
だが80代の平均寿命を迎える前に、10年間の「不健康な」期間があること
はあまり知られていない。
介助を必要としない健康寿命は男性71歳、女性74歳。
男性の平均寿命は80.50歳だから約9歳、
女性の平均寿命86.83歳に対して約12歳の差。

このほぼ10年間の差を縮める官民の試みが始まっている。

<化粧で介護給付費が減る?>
「病は気から」は本当か。
資生堂は化粧で健康寿命が延びることを医学的に立証しようと試みている。
9月に横浜市の介護施設で開いた美容教室をのぞいてみた。

「ファンデーションを塗ってみましょう」。
元美容部員で講師の黒木洋子(60)の明るい声が響く。
高齢の女性がパフを使うと頬がほんのり染まる。
口紅を塗って写真を撮り、1時間の教室は終了。
最高齢の小池ハル(97)は「90歳くらいに若返ったかしら」と楽しそうだ。

化粧は気を若くするだけでなく、身体の健康寿命も延ばす。
化粧水を塗る際に腕を上げたり、化粧品のふたを開けたりすることで、握力
は化粧をしない人の1.5倍に高まる。
介助なしで自分でおわんを持ち、手すりを握れるようになる。

試算では、化粧をすることで介護費が年1万4220円減る。

仮に約600万人の要介護者全員が化粧療法を実践すれば、約850億円の介護費
削減につながる計算だ。

どうもこの種の試算を、すんなり信じる気にはなれません。
無責任な試算で、「タラレバ」「我田引水」型の最たるもの・・・。
化粧にかかる費用の方が高くつくのでは?
と、へそ曲がりは疑ってかかる癖がついています。
(もしかして、男も化粧療法を???)

<広がる、健康寿命を延ばす取り組み>
団塊の世代が75歳以上になる2025年問題。

50兆円の医療・介護費は1.5倍の74兆円に膨らむ。
元気なシニアの市場が縮むなかで健康寿命を延ばす事業に商機を探る企業は
他にもある。

味の素は調味料で培ったアミノ酸の技術を生かし、がんのリスクを早期判定
する血液検査を実用化した。
約20種類の血中アミノ酸濃度のバランスから、がんのリスクを測る。
全国で1000近い医療機関が人間ドックや健康診断に活用する。

自治体も健康寿命を延ばす方策に知恵を絞る。
長野県松本市は高齢者向けのウオーキングルート整備や健康体操教室に加え、
若い世代からの取り組みが重要だとして30~40代の認知症予防や小中学生の
生活習慣改善の指導にも乗り出した。

市の健康寿命は05~12年の7年間で男性が1.01歳延びて79.58歳、女性は
0.57歳延びて83.4歳になった。
ただ7年間には男女の健康寿命が下がった年もあり、必ずしも十分な効果が
あるとは言い難い。
劇的に健康寿命を延ばす特効薬はなく、市の担当者は「地道な取り組みを続
けていくしかない」と漏らす。

<要介護度、改善に奨励金>
東京都品川区は要介護度が改善した介護施設に奨励金を支給する。

要介護度が1段階改善したら月2万円、2段階なら月4万円。
「寝たままにしない、起きる時間を増やすといった基本的なことで要介護度
は改善する」(高齢者福祉課)

だが品川区の試みは広がらない。
介護度が改善すれば、施設が得られる介護
報酬が減ってしまうため、多くの
自治体は介護度の改善に熱心に取り組まな
いから。

そういう側面もありますが、別の視点では、それにより在宅介護への依存度
が増すことで、介護する家族の負担が増える可能性もあるのでは、と
またまたへそ曲がりが、言っています。

介護保険の発足から15年を経て、制度が加速する超高齢化に追いつかなくな
ってきた。
健康寿命をいかに延ばすか。
制度自体を見直す必要もありそうだ。

健康寿命とは関係なく、見直しは必須です。
へそ曲がりだけでなく、誰もが思っていることです。

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今年3月にサ高住に入居した94歳の義母。
要介護1でまだまだしっかりしています。

90歳まで保険の外交をしていたこともあり、化粧はずっと続けていました。
サ高住での生活でも、毎日きちんと化粧をしており、週1回、果物などを
届けるときも常にすっきり。

2~3か月前には、常用の化粧品が切れかかったので、購入してくるよう
頼まれました。

傍目を気にしつつ、緊張感をもって張りのある暮らしをしているようです。
但し、あまり他の入居の方々とレクを楽しんだり、ということは好みませ
んが・・・。

毎度へそ曲がりは思うのですが、健康寿命が延びるに従い、元気な状態で、
ピンピンコロリと最期を迎えない限り、平均寿命も延び、「不健康」にな
る時期=介護を受け始める時期、が遅くなり、介護を受ける期間が短縮し
ない限り、結局介護費や医療費は減らない・・・。
加えて国民年金・厚生年金受給期間が、一層長くなり、年金保険給付も
減らずに増加し続ける・・・。
そして、次世代の負担がますます増えていく・・・。

だれも、そのことについてタブー視しているのか、無視しているのか、
知らぬふりをしているのか、不謹慎の誹りを受けないようにと黙っている
のか・・・、試算も、論じることもない・・・、のであります。

関わる民間企業が、その事業の雇用を増やし、収益を上げ、納税してくれ
れば、プラスが見込める・・・。そういう面も確かにありますが・・・。

健康で長生きし、人生を楽しみ、後の世代の苦労を考えずに、喜んでばか
りいる年寄りに、へそが曲がっても、私はなりたくない・・・。

5
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本来、別の介護専門ブログサイト 介護相談.net で取り上げる内容ですが
『人口減少問題』を軸とした特集シリーズなので、こちらで取り上げて
います。

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