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漁業

蒲郡市の新規漁業就業者支援制度で研修中:農業に続け、新規漁業就労者!

2015/11/23 付 中日新聞で
「若手研修生「漁師、面白みある」」と題して、
漁業就労者数の減少と新規就労者養成問題を取り上げています。

このブログでも以前、
京都府・長崎県等の新規漁師就業者支援制度:人口減少自治体の移住者優遇対策事例(2
という課題で、取り上げましたことがあります。

今回の記事を以下に転載しました。

-------------------------
漁師の高齢化と減少に歯止めがかからない。
昨年度の漁業就業者数は約17万人で、過去25年間で半減。
17万人のうち65歳以上が35%を占める。
水産庁は3年前から若手の担い手育成事業を行っているが、漁師
として独り立ちするまでには高いハードルがある。

11月上旬、愛知県蒲郡市の知柄(ちがら)漁港。
まだ暗い午前5時半、浦田圭太さん(32)が、この道50年近い
牧原勝さん(63)の小型漁船に乗り込んだ。
将来漁師になるため、水産庁の研修生に手を挙げ、昨年十月から
底引き網漁を学んでいる。

三河湾を南下し約30分。
東の空が明るくなってきたころ、この日初めて網を投下した。
深さ10メートルほどの海底まで下ろした網を、20分間ほど漁船で引き、
巻き上げ機のレバーを操作して網を引き上げる。
浦田さんは、網に入った貝や海藻などの中から、ワタリガニや
クルマエビ、シャコなどを手早くより分ける。
「最初は手間取ったけれど、今では一目で見分けられるようになり
ました」と充実した表情だ。

この日は30回ほど繰り返し、午後4時すぎに帰港。
翌日午前4時前から水揚げした魚介類を、漁港の朝市で卸会社など
に販売し、7万円余りの売り上げになった。

07
同県西尾市出身。

専門学校卒業後、釣具店に10年間勤務した。
より高い待遇を求めて住宅リフォーム会社に転職したが、「性格に
合わない」と悩み、子どものころからの憧れだった漁師になろうと
決意。
妻の後押しもあり、夫婦で移住して研修生になった。
最長3年間の期間中、国と蒲郡市から手当(月額25万円)を受けている。
妻はスーパー銭湯でパート従業員として家計を支える。

漁師の売り上げのうち、4割が燃料代や船の修理代などの経費に消える。
それでも浦田さんは「努力次第で十分に暮らしていける」と感じる。
「自然相手なので思い通りにいかないこともあるだろうけど、そこが
面白みでもある」。
3年間の研修終了後は中古の漁船を安価に購入したいと考える。

ただし、研修生になったものの、浦田さんのように長続きする人
ばかりではない。
蒲郡市でも、東京都と静岡県から単身赴任していた二人が2カ月程度
で早々に辞めていった。

◆漁船購入費軽減の施策を

資源の減少など漁業を取り巻く環境は厳しい中で、特に危機に
ひんしているのが漁師の減少だ。
水産庁は「近い将来、水産物の安定供給が困難になる恐れがある」と
危機感を示す。
漁師として自立するための研修は、昨年度、22都道府県で169人が受け
ている。
帝京大の加瀬和俊教授(水産経済)は「現状を知らしめる象徴的な
取り組みとして評価できる」と話す。

加瀬教授によると、漁師の減少は、会社員と比べて不安定な収入が原因。
一次産業に共通する年金など社会保障制度の手薄さも影響している。
今後、環太平洋連携協定(TPP)が発効すれば安価な外国産の肉の流入
で魚離れが進む懸念もあり、「漁業の先行きが不透明だけに、若者が漁師
という職業を選びにくい」という。

若手の担い手を増やすには、負担の重い漁船購入費を軽くするため、
引退した漁師の漁船をストックし、希望者に貸し出す制度などの創設を
訴える。
「自然と格闘して成果を得る漁業の魅力は他に替え難く、若者を引き
つける可能性は十分ある」と話す。

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浦田さんが研修を受けているのは、冒頭紹介したものと同じく、水産庁が
支援する「全国漁業就業者確保育成センター」が進める自治体ごとの制度
を利用しているものです。

漁師.jp というサイトで、どこのどの自治体が、どんな支援制度を提供し
ているか分かりますが、浦田さんは、蒲郡市の制度に応募して、研修を受
けています。

受付期間は昨年平成26年のみで終了していますが、その時の募集内容は
以下のようになっていました。

蒲郡漁師

この新規就業者支援活動の内容をPRし、希望者を募るためのフェアを、同セン
ターが各地で開催しています。
今年2015年、年内は、12月に福岡市と東京都で以下の日程で開催されます。
ご関心がありましたら、こちらでチェックしてください

蒲郡漁師フェア

農業への新規就労者は、確実に増えていますが、漁業はそう簡単には行きま
せんね。

イージーな表現で済みませんが、海・海原が好きな人、漁業国日本の復活の
ために貢献したいと思う人、魚や漁が好きな人。
魚を食べるのが好きな私のような消費者のためにも、一肌脱いでくださると
大変うれしいです・・・。

 

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