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地方・観光

地方大学での地方経済創生・活性化につながる学科創設・再編を!:茨城大、千葉大の事例から

先日、
円安は地方衰退の一因か?:日経記事から地域企業経営・地域再生を考える
というタイトルで書いたブログの最後に、以下の文を載せました。

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「・・・毎度の提案として、地方大学には観光学科を必ず設置すべきとしてい
ることに加え、今度からは、地域経済学科、地域経営学科なども加えて欲しい
ですね。
欲張って、可能なら農漁業経営学科も。自治体の農業試験場などと連携して。

地方再生・地方創生は、永遠のテーマであり、産官学共同して取り組みことで
若手起業家を育成する基盤作りにもなるからです。
上記の各学科が協働してワークショップを開設することも・・・。
そして他大学との連携・ネットワーク化も当然・・・。」

031
------------------------------

それと通じるような短い記事を2本、2015/12/9付日経で見かけたので
以下、引用して紹介します・

------------------------

1.茨城大に農業ビジネスコース

茨城大学は農学部を再編し2017年4月から農産品や食品の流通で国際
的に活躍できる人材育成を目指す新たなコースを設ける。

環太平洋経済連携協定(TPP)で海外市場の開拓など攻めの農業
求められるなか、生産技術に重点を置いた従来の教育内容に加え、
農業ビジネス地方創生に貢献できるよう経営学など文科系的な課程
も充実する。
農学部の再編は2000年度に「地域環境科学科」を設置して以来17年ぶり。

------------------------

2.千葉大、地方創生へ推進組織

千葉大学は人口減少が課題となっている千葉県南部や東部で地方創生を
目指した事業を始める。
自治体や企業、他大学と協力し、推進組織を設置。
地域産業を興す人材
を育成するカリキュラムを新設するほか、農業や
観光などで雇用創出に
取り組む。

卒業生の県内就職率を引き上げ、若年層の流出にも歯止めをかける。
学内に推進母体を設置するほか、産学官が参加する
大学連携地方創生推進会議」を来春までに設ける。

--------------------------

どちらも望ましい取り組みで、こうした変革が、全国各地の大学で進め
られることを期待したいと思います。

茨城大学は理系に強みがあるように見えます。
その中の<農学部>の再編に関する取り組みになります。
現状農学部は、生物生産科学科、資源生物科学科、地球環境科学科の3
学科がありますが、技術主体で、経営的課題との連携は一見して読み取
れませんでした。

文中にあるように、<人文学部>にある<社会学科>内の
「地域研究・社会学コース」と「経済学・経営学コース」をまたが
るものとして、地域経済や地域事業経営、観光などのコースの創設
・再編も期待したいですね。
そのコースと農学部の学科とを結びつける形で、農業ビジネスに関わる
人材を育成していく。
農業法人や県の農業試験場などとのジョイントも当然進めることになる
でしょう。

茨城大のHPは、地味でした。
もう少しビジュアル化してもよいのでは、と・・・。

茨城農学部
(茨城大農学部HPから)
千葉大学のHPは、ホームからインパクトがありますね。

千葉大には農学部はなく、珍しい<園芸学部>という名称の学部があり
ました。
「「食と緑」の総合学府として、自然科学のみならず、社会科学・人文
科学をも含む文理融合的なアプローチにより、学際的、国際的に幅広い
視野から教育・研究を行う」とし、園芸学科、応用生命化学科、緑地環
境学科、食料資源経済学科の4つの学科を設置。
例えば、園芸学科には、研究グループとして、<園芸経営技術学研>
<園芸情報処理学研><園芸経営経済学研><園芸流通経済学研>
などがありました。

これに加え、法学、経済学、経営・会計系、政治学・政策学という4つ
のコースで構成される<法政経学部>の中で、地域産業、農業・観光
ビジネス等に特化したコースを設定することが望ましいと思います。
できれば、学科(コース)として<地域経済経営学>を創設し、その中
に、農業経営、観光事業などのゼミがある形が理想でしょうか。

そうした具体的な学科・コースがベースになって、産学官共同の「地方
創生推進会議」が機能する形が良いのですが・・・。

千葉園芸学部
(千葉大園芸学部)

2つの大学はいずれも国立大学ですが、地方の私立大学こそ、地域経済・
地域事業経営、観光・農業・漁業などの研究基盤を整備拡充し、地域貢
献大学のモデルを作ってもらいたいものです。

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