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マーケティング

電力自由化、各社新料金出揃い、評価・決定の要素・違いは?

4月1日からの電力完全自由化に向けてのおさらいを
先日、日経<時事解析>の「迫る電力全面自由化」から以下の3回に分けて
行いました。

第1回:規制改革・構造改革としての電力自由化と環境問題との繋がり
第2回:1年遅れでのガス自由化も後押しする電力業界再編
第3回:電気料金比較サイトも立ち上げ。電力自由化がめざすべき環境・資源問題からの自由化

そこで今度は実際の電力各社の料金について、大手各社を中心に、日経
2016/1/14 付
「電力東電に対抗値下げ 4月自由化にらみ競争激化  JXエネ、
最大10%安く/関電とイオン、ポイント提携」
2016/1/16 付
「ビジネスTODAY   電気「得意客」囲い込み  自由化にらみ
大手8社が新料金 多く使う家庭、割安に」
と題した2つの記事をまとめて、以下に紹介します。

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電力大手10社電力自由化のうち8社のプランが出揃った。
各社は電気使用量が多い世帯への値引きに重点を置いており、割安な
金を打ち出す新電力に対抗して顧客のつなぎとめを狙う。
これまで料金規制に守られてきた家庭用電気で価格競争が始まること
で、
消費者は電気料金を抑えられるようになる。

 <関西電力>
現行料金より5~10%程度安い料金で管内に参入する東電や大阪ガス
などに対抗し、まず家族世帯を照準に最大5%程度値下げするプラン
を用意。
夜間の使用料を安くするプランを発表した。
割安になる時間帯を午後10時~午前8時までと現状より2時間広げ、
電気使用量が多いほど割引が大きくなる仕組みを導入する。
電気使用量が月550kw時と標準家庭(月300kw時)の1.8倍使う場合、
年間で最大6900円で、自社のポイント制度の加入者に無料付与する
ポイントなどを加えて年間1万円(約5%)安くする。
新サービスも用意する。
4月から関西圏や首都圏で自社のポイント制度「はぴeポイント」で
ためたポイントをイオンの電子マネー「WAON」や三菱商事系の共
通ポイントサービス「Ponta」とも交換できるようにする。
NTTドコモやKDDIなども含め、関電のポイントを提携先のポイ
ントと交換する。
あわせて、これまでは全日本空輸のマイレージなどと交換できていた

東日本大震災後に中止した電気使用量に応じたポイント加算サービス
も16年度中に再開したい方針。
サービス面を手厚くすることで新電力への顧客の流出を抑える。
また、高浜原子力発電所3、4号機の再稼働が見込める4月以降はす
べての家庭用料金を追加で引き下げる。
追加の引き下げ幅は3~5%程度を検討している。

<東北電力>
冬場に暖房を多く使うオール電化世帯を念頭に置いた新プランの提供
を始める。
月の電気代が2万2500円の家庭の場合、月1650円(約7%)安くなる。
共働き夫婦向けに夜間の料金を抑え、月1000円程度(約9%)下がる
プランも始める。

<九州電力>
ファミリー層を主な対象とし、月間使用量が500キロワット時の場合で
年1900円ほど安いプランを導入する。
値引き率は1~2%だが、現行料金が大手電力の中で2番目に低いため、
新料金も2番目に低い水準を維持するという。
川内原発に続き、玄海原発も再稼働すればさらに値下げを検討する。

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値下げを表明した東京電力に対抗する動きが新電力に広がる。
その一つ新電力の中の大手

<JXエネルギー>
現行の東電の料金より最大で10%安いプランを導入。
「ENEOSでんき」というブランドを掲げ、契約容量や電気使用量に
応じて複数の値引きプランを用意する。
例えば50~60アンペアで1カ月の電気使用量が600~700kw時の場合、
東電の現行料金より約10%(年間2万円以上)安くする。
系列給油所で使えるENEOSカードの会員のうち、電力購入者にはガ
ソリン価格の値引き幅を広げる。
通常の割引額に加えて、1リットルあたり1円値引く。
共通ポイントカード「Tポイント」や、トヨタファイナンス、家電量販
店のノジマなどとも電力販売で提携し、月々の電気料金をポイントなど
で還元。
ファミリー層を中心に初年度に50万件の契約獲得を目指す。
また通信と電気のセット販売へKDDIと詰めの提携交渉を急ぐ。

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東京ガスや東燃ゼネラル石油など新規参入組は相次ぎ東電の現行料金
より
3~6%安い料金を打ち出している。

ガスや通信サービスとのセット割なども用意し、顧客開拓を進める。

各社に共通するのが電気使用量が多い世帯を新料金の主な対象とする点。
電気使用量が多い家庭向けは利幅が大きく、東京ガスやJXエネルギーな
ど新電力もこの顧客層に狙いを定めている。

大手各社は新電力への対抗値下げに打って出ることで、顧客を奪われる件
数をできるだけ抑える。

それでも「他社への切り替えが一定程度出てくるのは避けられない」。
このため、各社は発電コストが低い原子力発電所の再稼働の状況をみながら、
さらに値下げを探る。

新電力各社は大手の既存料金より5~10%ほど安い新料金を打ち出してきた
が、大手の値下げにより価格面の優位性を出しにくくなる。

「大手が対抗値下げに出るのは想定内で、さらに値下げや新サービスを検討
する」といった声もあり、当面は新旧電力の間で激しい攻防が続く。

-----------------------------

当面の主戦場、首都圏や関西 地方への広がり課題

大手電力8社、新電力いずれも現行の電気料金よりも安い料金プラン
を用意したことで、電力小売り全面自由化の最大の狙いだった値下げ
は進みそうだ。
ただ、当面の主戦場は人口が多く、新電力の参入が集中する首都圏や
関西圏など。
自由化の利点が地方まで及ぶかが今後の焦点になる。

JXエネルギーは最大で東京電力の現行料金より10%ほど安い料金を
打ち出したが、自前の主力発電所が関東にあるため、当初の供給対象
地域は東京電力管内にとどまる。
それ以外の進出は「今後の検討課題」としている。

東京ガスの電力小売りもガスの営業網を活用できる首都圏が対象。
大都市圏以外のガス会社などが地方で電力小売りに進出する例もある
ものの、都市部の消費者のようには選択肢が増えない公算が大きい。

地域独占がなくなり、地域を越えた小売りが可能になる大手電力も、
地方への進出は少ない。
自由化のメリットが及ぶ地域を広げるためには、一層の競争を促す
環境整備も必要になる。

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結局、どこかのレベルで料金は安定するのですが、年間でいくら、と
か、1カ月いくらという2種類ある表現が分かりにくくしていることが
先ずあります。
加えて、ポイント還元での価値をどのように評価するか、微妙な面が
あり、これも分かりにくい。
ガソリン代を安くするというのも、利用度によって異なる・・・。

で、以下に引用させて頂いた、日経がまとめた各社の料金体系の特徴
一覧も、どう最終的に評価すればいいのか、評価できるのか、分かり
にくい・・・。

電気料金1
電気料金2

そして、意外と言うか、当然というべきか、地方では、電力自由化狂詩
曲はあまり聴かない、かからない・・・。

わたしの地元の中電も、攻めと防禦、両面での戦いを強いられるわけで、
地元紙でも盛んに取り上げられています。

その内容、そろそろ詳しく理解して・・・。
さてわが家はどうするか・・・。
団塊世代夫婦二人だけの生活なので、たくさん使えばより安くなる、とい
ううたい文句は通じません。
電話もあまり使わないし・・・。
手続きが面倒だし、代える必要がないような・・・。

来年の今頃どうなっているか・・・。
忘れないように、同じ時期に状況をレポートしたいと思います。
覚えてはいないでしょうねぇ~。

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