都燃料電池バス1

水素エネルギー

東京都の水素社会実現支援2016年度事業:燃料電池バス運行実験、FCV・給電機器購入・水素ステ開設支援等

昨年2015年11月・12月フランスで開催のCOP21が終わったことと、今年
に入って4月からの電力自由化を控えているため、このところ燃料電池車
(FCV)や水素社会の実現をめぐる報道が少なくなっているのが少し気
になっていました。

そこに、2016/2/5付日経の首都圏版に
「水素エネ もっと身近に 都、16年度新事業  FCV→家庭、給電機器に補助」
というレポートが・・・。

以下、紹介します。

-----------------------------

東京都は排ガスが出ないクリーンな水素社会の実現に向け、2016年度に
取り組みを広げる。
災害時の活用を見据え、燃料電池車(FCV)とつないで電気を家庭に
供給できる給電機器の補助を始める。
FCV普及に不可欠な水素ステーション開設の規制緩和に関する調査も
進める。
初期需要の創出に一役買い、環境先進都市のイメージ定着を狙う。

都は2016年度、FCVから電気を供給する外部給電器の購入補助を始める。
これまでFCVの導入補助は実施していたが、ホンダが3月、FCVの
量産モデルとともに外部給電器を発売するのに合わせ、給電器のみの補助
も始める。個人や企業などが対象だ。

燃料電池は水素を酸素と化学反応させて発電する。
給電器をつなぐと車は給電モードとなり、災害時やレジャー用の電源として
活用できる。
燃料となる水素が満タンの場合、FCVから平均的な家庭の約7日分の消費
電力を供給できる。
給電器の価格は約120万円の見通しで、都は補助の上限を40万円に設定。
最大700~800件の補助を実施する計画だ。

FCVの導入補助は2015年2月に始めた。
同年10月末時点で46台の補助実績がある。
トヨタ自動車が販売する「ミライ」に加え、ホンダの量産モデルについても
都は16年度、国に合わせて購入補助を実施する見込み。

燃料電池バスの購入も補助する。
都営バスに燃料電池車を導入予定の東京都は昨年、実証実験を行った。
トヨタと日野自動車は16年度、共同開発した燃料電池バスを市場に投入する
予定。
都は実施要項を定め、事業者が国補助と合わせ通常のバスと同価格の2000万円
程度で導入できるようにする。

FCV普及には水素を充填する水素ステーションの拡大が欠かせない。
都内には現時点で7カ所あるのみ。
水素単独での採算確保が難しく、ガソリンスタンド併設型が効率的だとして、
16年度は中小ガソリンスタンド運営事業者向けに水素ステーションの開設支援
事業を始める。
相談窓口を設置し、技術的な支援や人材育成にあたる目的だ。

水素ステーション設置の規制緩和の調査にも乗り出す。
現在は安全を考慮し、水素の充填機と公道の距離は8メートル以上離す必要が
ある。
都内でそれだけの基準を満たす土地を確保するのは困難なため、公道との間に
壁を設けるなどの規制緩和策を検証する。
羽田空港で燃料電池のバスや作業車を活用できるかも関係者で議論する。

FCVは走行中、二酸化炭素を排出せず、究極のエコカーとされる。
都は長期ビジョンで20年までに6000台、25年までに10万台を普及させる目標を
掲げている。

有明水素ST
---------------------------------

再度、上記の東京都が今年度2016年度に予定している水素関連事業を列記する

1)燃料電池車につなぐ外部給電器の購入補助
2)燃料電池バスの購入補助
3)中小ガソリンスタンド事業者向けへの水素ステーション開設支援
4)水素ステーション設置規制緩和の調査
5)羽田空港での燃料電池車活用に向けた検討開始
となります。

実は、都のHPから燃料電池バスの運行について調べてみると、既に2003年に行
われていました。
⇒ こちらで確認できました
これが定着・発展していないことになりますか・・・。
その時期からもうすでに10数年経過しており、この間の進捗のスピードが随分
遅かったことが分かります。

都燃料電池バ32 都燃料電池バス2
※2枚の画像は、2003年実験時の画像です。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に、水素社会の実験・実
証モデルを提示するという計画もあります。
それを考えると、関連する事業活動の話題も少なく、大丈夫なのかなと心配し
てしまいますが・・・・。

このブログでは、昨年9月に「水素社会実現への課題と道程」と題して、以下、
投稿しています。
水素ステーション利用、1日6台の現状:水素社会実現への課題と道程(1)
近ミライのCO₂フリー水素社会へ進む技術開発:水素社会実現への課題と道程(2)
水素社会街づくり、地域づくりへ:水素社会実現への課題と道程(3)
水素ステーション実用化へのシナリオ:水素社会実現への課題と道程(4)
風力発電所ハマウィングでトヨタなど水素生産実証実験:水素社会実現への課題と道程(5)
トヨタ、米国ミライ購入者に水素無料で支給。燃料電池車(FCV)普及加速必須:水素社会実現への課題と道程(6)

トヨタの基盤である愛知県内での支援事業も、FCVミライの走行台数が増え
ない現状では、いま一つ盛り上がりません。

東京都は、やはりホンダや日産のFCV化が加速しないと、盛り上がりにくい
事情もあるかもしれません。
しかし、東京オリンピック・パラリンピックまでは、そんなに時間はありま
せん。
頑張って取り組んでほしいものです。

ミライFCV ホンダFCV 日産FCV

 

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