エコ

太陽光発電

再生可能エネルギーの軸、太陽光発電パネルの再生もしっかり!:パネル用途一巡の太陽光発電のこれからの使命

前回、
電力自由化でも、再生エネルギー電力販売会社を選べない矛盾:電力に色は付かない?
として、4月からの家庭用電力自由化に当たって、ほとんど、利用者レベルで
再生可能エネルギーを販売する新電力販売会社を選べない事情を確認しました。

今回は、その再生エネの中で主となる太陽光発電についての2月の2つの記事を
紹介します。

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2016/2/24 付日経の
「太陽光パネル出荷15%減 15年国内 メガソーラー用途一巡」

その後、2016/2/29には、
「太陽光パネルを再利用 市川環境など 新会社で一括受託」
というタイトルのレポートです。

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太陽光発電協会が発表した2015年の太陽光パネルの出荷量は14年比15%減
戸建て住宅の屋根に設置する需要が伸び悩んだほか、電力会社に固定価格
で売電する大規模太陽光発電所(メガソーラー)の用途が一巡した。
再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が開始した2012年7月以降、
初めて年間で前年を下回った。

15年の国内出荷量は786万3603キロワット。
戸建て住宅メーカー大手は屋根に太陽光発電を設置した新築住宅の販売が
堅調だったが、中堅以下の工務店が設置する動きは鈍かった。

メガソーラーでは電力会社への1キロワット時あたりの売電価格が制度の
始まった12年度の40円(税抜き)、13年度の36円(同)など高い価格を
付けていた時点で計画していた発電所の建設がほぼ一巡した。

ソラーパネル2
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ここへきて、政府の太陽光発電買取価格の抑制政策が強く打ち出されたこと
もその大きな要因。
ただ、参入を強く促す意味では、当初の固定価格に高額設定は已むをえなか
ったと言えなくもない。
問題は、その適正な価格がいくらだったかということとその金額を保証する
期間が適切であったか、です。
それについての、決定計算方式や原価低減予測などのプロセスが明らかにさ
れていないのが、根本的な問題であったと考えます。

いずれにしても、4月からの全面自由化がなされても、現実的には、一般家
庭に再生可能エネルギーによる電力が供給されるのは、微々たるものとの
こと。
一方、問題を露呈しながらも原発再稼働を、電力料金を抑制するためにとの
大義名分で推し進めようとする動き。

太陽光発電については、不安定性を指摘されながらも、再生可能エネルギー
の中心に据えるべきは当然であり、コスト低減に向けての持続的な取り組み
と進化・進展を期待したいものです。

もう一つの記事は、以下、です。

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廃棄物処理の市川環境エンジニアリングなど4社は3月1日、廃棄された
太陽光パネルを回収しリサイクルする合同会社を立ち上げる。
市場調査を行い、2017年にも本格的に事業を開始する。

太陽光発電の普及で廃棄パネルの量が増加する一方、現在は一括して回収
する仕組みがないという。
新会社「アールツーソリューション」には、太陽光発電パネルの再利用を
手掛けるネクストエナジー・アンド・リソース、破砕機メーカーの近畿工業
パチンコ台のリサイクルなどを手掛けるリサイクルテック・ジャパンが参加。

台風などで破損したり、老朽化したりしたパネルを新会社が全国から集め、
パネルを検査し再利用が可能か判断。
可能な場合はネクストエナジーの販路で販売し、不可能な場合は、リサイク
ルテック・ジャパンの名古屋市の拠点にある太陽光パネル専用の設備で分解
し、アルミやガラス片、銀など素材ごとに再利用する計画。

太陽光パネルの再利用はネクストエナジーなどが手掛けているが、同社は
再利用できないパネルをそのままリサイクル業者に販売している。
再利用とリサイクルを一括して引き受ける仕組みは全国でも珍しいという。

太陽光3
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いくら太陽光発電がエコだと言っても、使用済みパネルが、単なる粗大ごみ
になってしまっては、看板倒れというもの。
こうした再利用・処理サイクルが整ってこそ、真の環境エネルギーの名にふ
さわしいと言えるわけですね。
同時に、そのことで、太陽光発電コストの低減にも結び付くことが望ましい
あり方。
決して、その後処理で、電力コストを引き上げることにならないよう願いた
いですね。

なお、こうした太陽光発電とその原材料である太陽電池・パネルの最近の気
になる動向についても、先日
太陽電池、ソーラーパネル、太陽光発電の関係を学習しました:太陽光発電、最近の話題から
で確認しています。

一貫性を欠く、電力行政・エネルギー行政事情を考える・・・。
この後も続きます。

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