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地方・観光

「地方創生」「一億総活躍」。掛けかえ自由な看板。リサイクル、リユースのご予定は?

思わず笑ってしまいそうになった
2016/5/21 付日経の
「「地方創生」尻すぼみ」と言う表現が頭にきている?記事。
続く文言は、「就業体験など基本方針案 看板は「一億総活躍」に」

全国民が「活躍」させたい、するべきというほんとに変な政策。
記事は、以下の内容でした。

------------------------------------

 政府は5月20日、地方創生の新たな基本方針の素案を公表した。
 地方創生は2014年に安倍晋三首相が政権の目玉に掲げたテーマ。

 いまは首相が昨秋に表明した「一億総活躍社会の実現」に押され、注目度が低下。
 東京一極集中の是正などの目標も達成の見通しは立たない。
 政府・与党内では「尻すぼみ」と指摘する声も上がっている。

安倍地方創生
「今年度から本格的な事業展開の段階として、具体的な取り組みが始まった」。
 石破茂地方創生相は5月20日、基本方針案をまとめた会議で地方創生の推進に自
信を
示した。
 前年度までは国や自治体の戦略策定期間だったが、今後は政策効果を期待できる
と訴えた。

 地方創生相は14年9月に新設した閣僚ポスト。
 首相は当時「あらゆる地方政策に関する権限を集中し、大胆な政策を立案実行す
る司令塔」と強調し、政権の目玉に据えた。
 自民党幹事長だった石破氏を「省庁、党をまとめあげる政治力がある」と持ち上
げ、入閣させた経緯がある。

 華々しい船出からは一変し、いま地方創生の存在感は乏しい。

 20日に示した基本方針案には、学生に地方企業での就業体験を促す仕組みの創設
や、地域の特性に応じた政策推進などの言葉が並んだが、迫力に欠ける感は否めない。

 同日の会議では有識者が「東京圏への転入超過が4年連続で増えている」との資料
を示した。
 東京一極集中の是正は地方創生の柱だが、その起爆剤に期待した中央省庁の地方
移転は、現段階で文化庁の京都移設くらいしか目立つ成果がない。

 思い切った政策が打てない理由の一つは予算の問題だ。
首相は「選挙のための地方対策だ」との批判を懸念し「バラマキはしない」と厳命。
 十分な予算は確保できなかった。

 政権の軸足が変わった影響もある。
 15年10月に一億総活躍相が新設され、地方創生で取り組んでいた少子高齢化対策
などの目玉政策は「ニッポン一億総活躍プラン」に主舞台を移した。
 地方をキーワードに省庁横断で対策をとるはずだったが、閣内の協力は乏しい。

 「一億総活躍相もできたし、このままでは飼い殺しだ」。
石破氏周辺は、7月の参院選後の内閣改造で石破氏は閣外に出るべきだ、と主張。
 地方創生相への起用は「石破氏を閣内に取り込み次期総裁選へ動きにくくするため」
とみられたからだ。
「地方創生はライフワークの一つ」と語ってきた石破氏。
今後の判断も注目を集める。

地方7
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別に石破さんの面子の問題ではなく、振り回されている地方自治体の方の大迷惑
が問題なんですが、日経も能天気なものです。

この地方創生。
もともと不人気で、私もこのブログで『地方創生の正体: なぜ地域政策は失敗するのか
(2015/10/5刊)を紹介しつつ、疑問を感じている者です。
⇒ ブログ・シリーズ:『地方創生の正体』から

特に、「プレミアム付き商品券」の愚策には、あきれ返るばかり。
よってたかる小売・外食事業者や消費者にもうんざり!
国の愚策と同じレベルに、国民全員がなってしまっているかのようで、情けないコト・・・。
バラマキはしない、って、これこそ金のバラマキではないですかっ!
⇒ 不平等で不思議な地方再生策。暑さで狂う判断力。:ふるさと狂騒曲第2楽章「プレミアム商品券」編(変?)

人口減少は避けられない状況で、地方間のゼロサムならぬ、マイナスサム・ゲーム
を煽るだけ煽って、自分は、知らぬ顔のなんとか・・・。

まあ、安倍氏としては、石破氏の勢いをそぐことに間違いなく成功したので、地方
創生の看板もあながち無駄ではなかったということになるのでしょうが、これも情け
ない話です。
骨抜きになってしまった(ような)石破氏。
叩いて渡る橋でもまだあればいいですが・・・。

バカなことを言っている場合ではないですね。
一億総活躍の前に、やっておかなければならない大きな課題が多過ぎます。
活躍の前に、普通に生活できる社会、普通に働くことができる社会への構造改革。

貧困・格差問題や待機児童問題、介護離職問題などは、全世代・全国民レベルに
共通の問題です。
活躍という概念がまったくそぐわない諸問題の改善・解決は、金で、あるいは成
長戦略で可能になるものでないことは既にわかり切っているはず・・・。

同様の掛け声、スローガンが、リユースされ、リサイクルの循環を回っているに
過ぎない政治・行政。
その改革の芽は、結局国政選挙で、芽生えさせるしかないのでしょうが、そうし
た萌芽は、まったくといっていいほど感じられない淋しさ。

ならば、地方から・・・。
故に、地方主体の地方創生を、本気で考えるべきフェーズにあると考えます。
⇒ ブログ・シリーズ『地方議員の逆襲』から

 

 
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