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地方・観光

地方議会・地方議員について何も知らない自分:『地方議員の逆襲』から(6)

新刊『地方議員の逆襲』(佐々木信夫氏著・2016/3/20刊)
を参考にしながら、地方創生と地方自治・地方行政とを関連付け、合わせ
て国と地方の<政治>について考えるシリーズです。

第1回:保育・介護など身近な問題を地方自治・地方創生との関連で考えていく
第2回:存在感が薄い地方議会と地方議員の職務怠慢
第3回:全国1788自治体の地方議会議員総数3万3438名の内、女性議員1割の現実
第4回:ボーナスが出る地方議員報酬。大阪府の議員定数削減・報酬引き下げをモデルとすべき
第5回:教科書の世界に止まる民主主義、地方民主主義

今回から「第1章 なぜ、地表議員が問題なのか」に入ります。
その第1回(通算第6回)です。

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 第1章 なぜ、地方議員が問題なのか(1)
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<地方議員、地方議会への疑問>

 私たちは、身の回りにいる「地方議員」について知っているだろうか、
残念ながら、意外に知らない人が多い。否、知るすべがないというのが
正直な話だろう。

 たとえ知っているといっても、多くの人は、地方議員について街中や
冠婚葬祭で見かける、”議員バッジをつけた人たち”という程度の感じで
はないか。
実際に、その人たちが日常どんな活動をし、議会でどんなことを行っ
ているのか、わからない。しかも、地元の自治体にどれぐらいの数の議
員がいて、どれぐらいの報酬が月々払われているのか。
海外と比べて、議員の数は多いのか少ないのか、報酬は高いのか安い
のか。
都道府県の議会と市の議会、町村の議会で、議員のやることは同じな
のか違うのか。
どんな人が実際に議員になっているのか、そしてなれるのか。
いずれも知らない。

 そもそも地方議員は公務員なのか、それとも違うのか。
公務員だとするなら、なぜ任期があるのか。
議員報酬が支払われているというが、その「報酬」というのは「給料
(与)」とは違うのか、同じなのか。違うとすれば何が違うのか、なぜ
なのか。その報酬の根拠は何を基礎に算出されているのか。月給なのか、
日当なのか、手当なのか。その額は地域によってなぜ違うのか。

 国家公務員や地方公務員のように、給料表があって、地域によって大
差がないというのが公務員給与だが、議員報酬の場合、そうした給料表
に当たるものはあるのか。福島県矢祭超が議員報酬を日当制(日額3万円)
にしているが、他はなぜそうしないのか。
関心はあっても知るすべがない。そうしたことについて、一度たりと
も議員から説明を受けたことはない。こうしたことが実際ではないだろ
うか。

 身の回りを見ると、地方議員を”地域の世話役”くらいにしか見ていな
い住民が多い。
口利き役が議員だと思っている人もいる。ひところ、だれに頼むとど
ぶ板の修理が早いかというところから「どぶ板議員」という表現が流行
ったが、そのころと今は違うのか。
もとより、世話役と言っても、実際の住民生活で困ったことがあれば、
議員に相談するより役所の窓口に行った方が手っ取り早いと考えている
人も少なくない。時には、いきおい「地方議会はいらないのでは」とい
った話まで聞こえてくる。

議員の説明不足やアピールの下手さ、日常活動の怠慢といった点が合
わさって、こうした議員像が生まれているように思う。
 筆者は、選挙で選ばれた公選議員と選んだ住民がこうした関係にある
ことは不幸だと思っている。
 少なくとも代議制民主主義を標榜している以上、これを改める必要が
ある。本来、双方は信頼関係で成り立っている。いずれが努力すべきか。
 住民もさることながら、まず議員自身からではないか。

ぽ8
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3年くらい前に、全然知らなかった地元のことを知ろうと、あちこち
歩き回ったことがありました。
その折りに、あちこちこまめに顔を出している市議会議員を知り、少
しは言葉を交わす機会がありましたが、県会議員に転出し、私もほとん
ど地域との関わりを持たなくなったこともあり、会うこともほとんどな
くなりました。

その頃、国会議員秘書であった若手政治家志望と話す機会もありまし
たが彼が県議選に出て落選した後は、コミュニケーションの機会もなく
なりました。

一応、注目している地元選出国会議員が一人いますが、政党の再編の
流れに揉まれ続け、アイデンティティが分からなくなくなっています。

市会議員・県会議員。
正直、いまのところ関心がありません。
地方自治の在り方も、国の立法・行政のミニチュア版の機能が必要な
のかどうか・・・。
道州制を基盤とした、改革が必要なのでは、と、漠と考えるレベルに
今はとどまっているのですが、この書を読み進めるなかで、果たして考
えが整理できていくかどうか・・・。

ぼちぼち勉強していきます。

br4

次回、<地方分権が始まったのに> に続きます。

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【『地方議員の逆襲』構成】
はしがき
第1章 なぜ、地方議員が問題なのか
第2章 地方民主主義と地方議員 
第3章 地方議員の待遇
第4章 地方議員と選挙
第5章 地方議会、地方議員は変われるか
第6章 地方議員の政策形成入門
第7章 「大阪都構想」と地方民主主義
終 章 地方からこの国を新しくする

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当ブログのカテゴリーの一つが<地方>。
地方創生・地方再生問題を多面的に捉えて、その在り方を考えていくもの。

これまで『ローカル志向の時代』『地方創生の正体』の2冊を参考にして
『ローカル志向の時代』から
『地方創生の正体』から
の2つのシリーズを投稿してきています。

ただ、これまで地方創生・再生問題を考えるとき、必ず、国の政治と地方
自治体の行政の在り方と関連させて考えることが不可欠であることを認識。

加えて、兄弟ブログとして運営する<世代通信.net>でテーマとしている
保育や介護問題等が、同様に、国の政治や地方自治体行政と関係付けて考
えるべきこと一層強く認識させられています。

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