学生3

マーケティング

爆買いに頼らず、中長期視点で観光分野の大学・大学院教育、人材育成強化を

そろそろインバウンドにおける「爆買い」の勢いにも陰りが出つつあるとか。
永久に続くはずがないことは、予想・予測しておくべきなのは当然です。

一応外国人の観光目的での訪日者は順調に増えていますが、アメリカのニュ
ーヨークやフランスのパリのようなレベルには東京は程遠い現状。
オリンピック頼みでは心もとない・・・。
まして、地方となると、東京・京都の比ではないのが現状です。
そのことは、まだまだ大きな可能性があると考えるべきですが・・・。

そこで今回は、既にかなり日数が経過しており恐縮ですが2016/6/3 付日経 の
「観光人材育成へ大学院 産官学連携 20年までに創設へ」
という記事を紹介し、教育面から観光を考えてみたいと思います。

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 観光庁は産官学で観光産業の経営人材や起業家の育成を始める。
 2020年までに大学院を創設して観光専門の経営学修士号(MBA)を取れ
るようにするほか、観光に関する学部を持つ大学向けには経営実務を学ぶカリ
キュラムも開発する。
 年間の訪日外国人数が2000万人を突破する中、受け入れ体制の充実で観光
産業の競争力を一段と高める。

 観光庁は今夏、観光産業の人材育成を議論する委員会を作る。
 宿泊業や旅行会社など民間事業者のほか、大学関係者を集めて大学院の創設
に向けた詳細を詰める。
 16年度中に中間案を取りまとめて、17年度予算への反映を目指す。

 大学院は既存の大学に設置を呼びかける。
 社会人が対象で毎年20~30人程度の受け入れを想定する。
 カリキュラムには宿泊業や旅行会社といった観光に関わる企業の経営事例な
どが学べる講義を盛り込む計画だ。

観光5

 海外では米コーネル大学などでホテル経営のMBAを取得できる。
 座学に加えてホテルでのインターンシップ(就業体験)など実務を通して
観光人材を育成している
 観光庁が創設を目指す大学院でも観光が専門のMBAを得られるようにし、
経営者を育てる。

 既存の学部向けには17年度中にモデルカリキュラムを開発する。
 国内には観光系の学部や学科を持つ大学は40校を超える
 ただ、人文科学や歴史などを重視したカリキュラムが目立つため、経営に軸
足を置いた指導方法を確立し、各大学の講義に生かしてもらう。
 訪日外国人が急増する一方、国内の旅行業者は約1万社と、過去10年以上ほ
ぼ横ばいで推移している。

観光4
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考え方としては賛成ですが、その前に、現状40校ある観光系学部・学科の
実態を正確に把握し、その役割を果たしているかどうか再評価すること。
そして望ましい学部・学科の在り方を再構築することから始めるべきと考え
ます。

これまでもいくつかは述べてきていますが、私の基本的な考え方をいくつか
メモしておきたいと思います。

1.全国の各都道府県の大学に最低1校は、観光学部または観光学科を設置。
2.観光関連カリキュラムに、地域経済、地方自治に関する学科目を必須とし
て加える。
3.外国語は、最低2か国語を必修とする。
4.在学中に、旅行業専門資格(国内旅行業取扱管理者、総合旅行業取扱管理
者)の取得を義務付ける。(中長期的には、その制度を高度化して改定)
5.国内観光業事業所へのインターンシップを必修化する。
6.海外の旅行業事業所へのインターンシップを必修化する。
7.起業コース、独立コース、経営コースなども設置する。
8.地方観光事業者の子弟の受け入れを積極的に行う
9.留学生の受け入れを義務付ける。

10.大学の観光学科カリキュラムの一定レベル以上が定着すれば、都道府県の
高等学校の専門課程に観光科の設置も視野に入れる。
11.(記事にある)専門大学院を異なる方針・特徴を持つ2~3校設置し、そ
うした大学の学部・学科の上位に
位置づけ、グローバル・コースとしてのMBA
人材育成機関および調査研究機関と
位置付ける。

学生1
いずれ、特定の学校の観光学部・学科のカリキュラムを調べて、このブログで
取り上げます。

ということで、またこのテーマについて機会を持つこととし、今回は以上とし
ます。

観光1

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