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地方

情けない、女性地方議員へのセクハラ問題解決の最善策?:『地方議員の逆襲』から(番外編)

最近、『地方議員の逆襲』(佐々木信夫氏著・2016/3/20刊)
を参考に、地方議会と地方議員について考えるシリーズを投稿しています。

地方議会と地方議員に対する危惧を、大阪都構想に関わった佐々木信夫氏
が、多面的に、具体的に提起しています。
(今日、入院先の談話室でチラッとTVに、この佐々木氏が、舛添都知事
の辞任と都知事選を巡るコメンテーターとして出演しているのを見かけまし
た)。

その情けない地方議員・議会の現実を如実に示している記事が、
2016/6/6付日経夕刊の
「セクハラ経験6割 都道府県の女性議員 「同僚から」最多」
と題した記事。
以下紹介します。

-------------------------------

都道府県議会の女性議員を対象に共同通信が行った全国アンケートで、回答者
の約6割がセクシュアルハラスメントなど女性蔑視の言動を受けて不快な思いを
した経験があることが分かった。
 東京都議会で問題化したセクハラやじのような議会内の同僚議員からの被害が
最も多く、「触らせないと票をあげない」といった有権者の言動が続いた。

 女性が参政権を行使して今年で70年。
 都道府県議会に占める女性の割合は9.8%(昨年末時点、総務省調べ)といまだ
に低く、性差別的な意識が残っている。
 男女が共に政治に参画するには、有権者も含めた議会内外の意識改革が不可欠だ。

 アンケートは2月1日時点で都道府県議員だった女性261人を対象に2~3月に
実施し、56.3%に当たる147人から回答があった。

 「政治活動をする上で、女性蔑視に起因する言動を受けて不快な思いをしたこと
があるか」との質問には、59.2%(87人)が「ある」と回答。
 「ない」が40.8%(60人)だった。

 「ある」と答えた人に誰からの言動だったかを複数回答で聞いたところ「同じ議
会に属する議員」が60人で最も多く、次に「有権者」が46人。
 「国会議員などその他の議員」16人、「自治体職員」14人と続いた。

 具体的な内容(自由記述)は、同僚議員からは「子供を産んでから質問しろとや
じを受けた」「視察旅行の宿泊先で部屋に押し入られ、キスをされた」など。
 有権者からは「宴席で胸やお尻を触られた」「票をちらつかせ、酌を強要する」
などだった。

 必要な対策を自由記述で尋ねたところ「毅然とした態度」といった自衛策のほか、
「議員を対象としたハラスメント研修」などの意見が多く寄せられた。

ぽ1

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日経も、共同通信の調査結果をただ受け売りで掲載するだけでなく、何か意
見など書けばいいのに、書くべき、と思うのですが・・・。

セクハラ被疑者(?)には、議員だけでなく、自治体職員や有権者もいるの
で、議員だけを責めるわけにはいかないのでしょうが、それにしても情けない。
面白がってはいけませんが、「国会議員などその他の議員」もその中にいる
というのは、この国の為政者・権力者(まったくの勘違いなのですが)の資質
と意識の低さをはっきりとしめすもの。

佐々木氏の嘆き、怒りの一端がここにあります。

こういうレベル、意識の議員が多いからこそ、選挙や議員の活動、議会活動
への期待・関心もおのずと低くなる・・・。
そんなこじつけ、言い訳はいけません!ね!

まあ、そうした意識の低い輩を一掃する上で最も効果的なのは、女性議員の
比率が高まること。
かといって議員定数に女性のクォーター制を導入するのも、女性には有難迷
惑(ですよね?)。
圧倒的多数の女性議員を議会に送り込んでしまえば、今度は「男性議員など
は・・・」と形勢逆転の構図・・・。
と、これもセクハラ、でしたね。

女性議員の少なさの実情と原因や、増やすための必要な議員の働き方、議会活
動の在り方の改革など、同書の内容を紹介しつつ考える『地方議員の逆襲』から、
シリーズ。

ぜひ、眼に留めて頂ければと思います。
そういう意味では、あほな男性知事が、あほな止め方を2人続けてしてしまった
都知事選。
女性候補者同士の争いになり、都政初めての女性知事が誕生すれば、日本も少し
は面白くなるかもしれませんが・・・。
もちろん、それが都議会の女性議員も大幅に誕生する自治体改革につながるのが
望ましいわけです。

現状、女性が知事の都道府県は、北海道と山形県だけ。
一時と比べると減少。
これが実態ですから、都知事選には、期待してしまいます。
(どの政党と、特定の政党を応援しているわけではありませんが・・・)

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【『地方議員の逆襲』から】
第1回:保育・介護など身近な問題を地方自治・地方創生との関連で考えていく
第2回:存在感が薄い地方議会と地方議員の職務怠慢
第3回:全国1788自治体の地方議会議員総数3万3438名の内、女性議員1割の現実
第4回:ボーナスが出る地方議員報酬。大阪府の議員定数削減・報酬引き下げをモデルとすべき
第5回:教科書の世界に止まる民主主義、地方民主主義
第6回:地方議会・地方議員について何も知らない自分
第7回:地方分権で増す地方議会・地方議員の役割責任と現実

 

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