サーバー

環境・エネルギー

IIJが太陽光発電・燃料電池活用で、データセンターの電力費用を大幅削減

これからのエネルギー、エコを勝手に考える1週間が10日間に延びています。

第1回:太陽光発電の住宅用蓄電池、各社、電力自家消費にらみ小型化・低価格化へ
第2回:日本電産、独大手火力発電企業ステアグから大型蓄電設備受注。日本の電力企業へ技術移転を期待
第3回:亜鉛活用で蓄電池価格を半分に:スタンフォード大と豊田中央研究所が共同開発
第4回:原発廃炉ニーズで、ドイツの廃炉ノウハウが輸出産業に!:廃炉拠点が風力発電工場に
第5回:欧州の洋上風力発電コスト、4割ダウンの見通し:脱原発に必要な再生エネコスト大幅削減の見通し
第6回:ダイムラー、燃料電池車を2017年発売:EVかFCVか、エコカーの競争段階前哨戦模様
第7回:三洋貿易、洸陽電機提携でバイオマス発電の効率向上とコストダウン:バイオマス発電地産地消にもプラス
第8回:日産のEV戦略よりも、水素社会実現につながるFCVを応援したい
第9回:ソーラーフロンティアが、効率高めた新型太陽光パネルを開発:太陽光発電コスト低減は止まることなし

と来て、今回は10回目。
2016/6/19付日経の
「IIJ、データ拠点 外部電源ゼロ 太陽光活用 空調改良で消費電力半減」
という記事です。
前回は、太陽光発電自体のコスト削減についてでしたが、今回は、太陽光発電を
用いて、従来の電気代をを削減するという話です。

なるほど、と感心!です。

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 通信大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)は外部電力を使わない
で運用できるデータセンターを開発した。
 空調技術の改良で電力消費量を半分に抑制。
 太陽光パネルや燃料電池で必要な電力をまかなう
 2017年度にも商用化する
 住宅やビルでみられる電力を外部調達しない施設のゼロエネルギー化の流れ
が、電力を大量消費するデータセンターにも広がってきた

 開発したデータセンターは、サーバー数十台と蓄電池を収容したコンテナ型
 コンテナ上部に太陽光発電パネルを、コンテナの横に燃料電池を備え付ける。
 作り出した電気を蓄電池でため込み、必要な電力をまかなう

松江市の実証施設はコンテナの上に太陽光パネルを並べた
※コンテナの上に太陽光パネルを並べた松江市の実証施設
記事中の画像を転載させて頂きました。

 サーバーからは大量の熱が発生するが、外気を使った独自の冷却システム
管理する。
 コンテナ内に熱がたまっている場所をセンサーを使って特定、集中的に冷や
すなどして消費電力を従来の半分程度に抑える。

 松江市にあるIIJのデータセンター拠点で実証実験を始めた。
 実用化すれば、自社のデータセンター設備として順次導入するほか、データ
を大量に扱うインターネット事業者を中心に国内外で売り込む。
 年50台程度の販売を目指す。

 販売価格はコンテナ1台あたり3億円程度と、一般的なコンテナ型データセ
ンターより5割程度高くなる予定。
 ただ電気代が不要なため、20年間使い続けると投資回収できるとみる
 太陽光発電が電源の主体だが、燃料電池の燃料となる水素価格が低下して
電池の使い勝手が高まれば投資回収期間はより短くなる。

 クラウドコンピューティングの普及や、あらゆるモノがインターネットにつ
ながる「IoT」の台頭でデータを集中管理するデータセンター市場は拡大し
ている。
 ただ、大量のサーバーを使うデータセンターは消費電力も大きい
 IT(情報技術)が社会に溶け込むのに伴い電力をどうまかなうかが課題と
なっている。

 調査会社のミック経済研究所によると、国内データセンターの消費電力量は
15年度が150億キロワット時と日本の総電力量の約1.5%を占める。
 今後は年率3%で増え20年度は171億キロワット時に膨らむ見通し。


※記事中の資料を転載させて頂きました。

 すでに富士通は電力消費量を6割削減した最新データセンターを4月に開設。
 NTTファシリティーズはドイツの空調機メーカーと業務提携し、データセ
ンターの空調コストを半減するサービスを始めた

solar3

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サーバーが熱を帯び、データセンターが電力を爆使いすることは聞いたことがあり
ます。
20年間でこの設備の投資を回収できる、と聞くと、随分長期間が必要なんだなと・・・。
20年の間に、様々な技術革新や製品開発で、状況や条件がガラッと変わってしまう
可能性が高いでしょうから、現状予測は、絶対的なものとは言い難い。
そういう前提も必要かとは思います。

基本的には、エネルギーの自給自足によるコスト削減ですが、それが、再生可能エ
ネルギーで行われ、CO2フリーにもつながってスタンダード化されることに意味があ
るわけです。

冷却用に使われた水が、温水になり、何かに利用することができればそれも良し、
と思いますが、既に検討され、無理と結論が出ているのでしょうか。

いずれにしても、太陽光発電の手掛けやすさと身近で利用できる利点、そしてまだ
まだ発電コストの低減も可能であることが、他の方法よりも絶対的な優位性を持って
いると思います。

しかし、ここでも競争段階にあるわけで、何かしらのシステム化でエネルギーを使
い、そこから何かしらの余剰・ムダを生み出し、その余剰・ムダ対策にまたエネルギ
ーを使うという循環・・・。
複雑な感じが、ふとしてしまいました。

solar1

 

 

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