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エネルギー

テスラ、太陽光VBを買収。トヨタとのもう一つの戦い:中国が太陽光発電トップ

これからのエネルギー、エコを勝手に考える1週間が10日間に延長。

第1回:太陽光発電の住宅用蓄電池、各社、電力自家消費にらみ小型化・低価格化へ
第2回:日本電産、独大手火力発電企業ステアグから大型蓄電設備受注。日本の電力企業へ技術移転を期待
第3回:亜鉛活用で蓄電池価格を半分に:スタンフォード大と豊田中央研究所が共同開発
第4回:原発廃炉ニーズで、ドイツの廃炉ノウハウが輸出産業に!:廃炉拠点が風力発電工場に
第5回:欧州の洋上風力発電コスト、4割ダウンの見通し:脱原発に必要な再生エネコスト大幅削減の見通し
第6回:ダイムラー、燃料電池車を2017年発売:EVかFCVか、エコカーの競争段階前哨戦模様
第7回:三洋貿易、洸陽電機提携でバイオマス発電の効率向上とコストダウン:バイオマス発電地産地消にもプラス
第8回:日産のEV戦略よりも、水素社会実現につながるFCVを応援したい
第9回:ソーラーフロンティアが、効率高めた新型太陽光パネルを開発:太陽光発電コスト低減は止まることなし
第10回:IIJが太陽光発電・燃料電池活用で、データセンターの電力費用を大幅削減

これで一旦終わりのはずが・・・。
これはこの10回の流れを受けて、無視することはできないと
2016/6/23 付日経の
「テスラ、太陽光VBへ買収提案
という記事。

FCVとEVの競争を一歩抜け出してリードしているように見える、あのテスラが、太陽光
VBを買収するというニュース。
これはやっぱり気になります。

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米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズは6月21日、米太陽光発電ベンチャー
のソーラーシティに対して株式交換による買収を提案したと発表した。
評価額は最大で28億6千万ドル(約3千億円)。
事業範囲をEVからエネルギーへと広げるなか、太陽光発電と蓄電を組み合わせ、再生
エネで賄える生活環境を提案する。

イベントで太陽光パネルを売るソーラーシティのブース(米サンフランシスコ市)
※イベントで太陽光パネルを売るソーラーシティのブース(米サンフランシスコ市)
記事中の画像をそのまま転載させて頂きました。

 ソーラーシティは住宅用太陽光パネルの設置で4割近いシェアを握る米最大手。
 発電効率に優れた最先端パネルの開発や量産も手がける。
 全米に営業・整備網を持ち、リースや再生エネ向けの減税などを活用して初期投資
がほぼ不要な仕組みでパネルを販売してきた。

 買収によりテスラは販売金融やパネルの設置・保守管理、顧客対応の一体運営など
で相乗効果を見込む。
 太陽光パネルの共同設計・開発も計画している。

 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はソーラーシティの株式の
22%を保有する筆頭株主で、同社の会長も務める。
 同社のリンドン・ライブCEOとはいとこ同士。
 ソーラーシティがテスラの蓄電池を販売し、テスラが自社の設備などにソーラー
シティのパネルを設置するといった関係にあった。

テスラ

------------------------------

「太陽光発電と蓄電を組み合わせ、再生エネで賄える生活環境を提案する。」
というテスラ。
EVに当然必要な蓄電機能に、その電力源として、再生可能エネルギーのうち、最も
導入が容易で、拡張の余地が大きい太陽光発電を組み合わせる。

トヨタのFCV(燃料電池車)のエネルギー源が水素で、理想として、その水素を作る
エネルギー源を太陽光発電とする。

両社が、FCVとEVという異なるコンセプト自動車で競争しながらも、エコ・環境と
の関係では、共通の課題・領域・技術で深耕を図っていく、もう一つの競争。

興味深いですね。

ミライ

同日、2016/6/23 付同紙に、昨年の太陽光発電の世界での新規導入量についての
以下のレポートが載っていました。

----------------------------

<太陽光新規導入25%増 昨年の世界>

欧州の太陽光発電関連の産学官で形成するソーラーパワー・ヨーロッパ(旧欧州太陽光
発電産業協会)は6月21日、2015年の世界の太陽光発電の新規導入量が前年比25.6%増
の5060万kWと過去最高を更新したと発表した。
中国と日本で過半を占めた。
中国は昨年末の累積導入量が4300万kWに達し、ドイツを抜いて世界最大の太陽光発電
国になった。

 15年の国別の新規導入量は、中国が政府の支援を背景に46%増の1515万kWと急増。
 日本が13%増の1100万キロワットで続いた。
 3位の米国まで14年と順位は同じだった。

ele4
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順調に成長・拡大していってほしい太陽光発電。
中国が、広大な土地をフル活用して、太陽光発電に注力することには、何かと開発に
トラブルがつきものの国であるがゆえ、非常に合理性があり、社会のインフラとして、
これから機能・貢献していくと予想できます。

累積導入量が4300万kWという中国に対して、日本の累積導入量は、どの程度なので
しょうか・・・。(約3000万kWくらいのような・・・) ⇒こちら

 発電が不安定とされる太陽光発電ですが、蓄電の技術とコスト低減が進めば、他の
再生可能エネルギー、化石燃料エネルギーの中で、最も安全で、環境に優しいエネルギ
ー源としてのポジションを確立すると期待しています。

トヨタとテスラとの代理戦争。
戦争といっても、環境をめぐる戦いです。
関心を持ち続け、見ていきたいと思います。

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