エコ1

エネルギー問題

大ガス・生駒市が再生エネで、地域新電力会社構想:エネルギーの地産地消が目指すもの

再生可能エネルギーで、エネルギーの地産地消を目指すべき
というのがわたしの思い。

その関連での、2016/7/9付日経の
「大ガスが地域新電力、奈良・生駒市と新会社へ 再生エネ、今年度にも販売」
という記事を紹介します。

--------------------------------

 大阪ガスは奈良県生駒市と、自治体が運営に関与する地域新電力会社の新設に向け交
に入った。
 早ければ2016年度中に市内でつくる再生可能エネルギーを買い取り、公共施設へ販売。
 家庭や企業にも広げる。
 大手電力・ガスが地域新電力に参加するのは初めてで、地域密着で環境に優しい点を
訴えて、顧客を掘り起こす。

 生駒市と大ガスが共同出資して年内にも株式会社方式で設立を目指す。
 資本金や出資比率は今後詰める。
 市議会などの承認を得た上で、16年度にも市の公共施設へ電力供給を開始。
 17年度には一般家庭や企業へ対象を広げる
 節電で余った電気を買い取るといった地域の省エネを進める新サービスも検討する。

 電気は市内の住宅にある太陽光パネルや市営の小水力発電所から調達。
 買い取り制度なども整備。
 足りない電力は大ガスが供給する。
 26年度までに生駒市の総世帯数の約1割にあたる6千件の契約獲得を目指す

 地域新電力はドイツで普及し、国内でも鳥取市や浜松市が民間と設立している。
 ただ、電力販売のノウハウや十分な電源の確保が難しく、成功例は少ない
 営業網・電源の両面で豊富な資源を持つエネルギー大手が乗り出すことで、地域密着
型の電力販売モデルが改めて注目を集めそうだ。

環境5

--------------------------------------

エネルギーの地産地消に関しては、これまで以下のように投稿しています。

八百津町、エネルギー自給自足・地産地消の地域水素社会のモデル実現を2015/7/20
再生可能エネルギーの地産地消化で、地域のエネルギーコストの外部流出削減、地方創生へ
(2015/10/25)
電力自由化で、地方自治体の電力事業参画広がる:エネルギーの地産地消と地方再生の目的・あり方
2016/3/16
電力小売り全面自由化で、増える自治体独自の電力事業方式:エネルギー地産地消、その先に見据えるべきもの
(2016/4/5)
復興計画に組み入れたい復興寄付事業、エネルギー地産地消事業:NPO法人上田市民エネルギー「相乗りくん」から(2016/4/22)

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

今回の記事中に、「電力販売のノウハウや十分な電源の確保が難しく、成功例が少ない」
とあります。
これまでブログで取り上げた記事の多くは、日経からの引用ですから、うまくいってい
ない例とその要因についてのレポートが欲しいところです。

また、実は、それ以前に、自治体の取り組み自体が、何をどこまでやるのか、目的・目
標が何なのか、それぞれの記事で、明確にされていないのです。

ぜひ、突っ込んだレポートとフォローを、と思います。

今回の記事も、まだ構想・計画段階で、正式に実施するとは決まっていないもの。
やはり、その計画において、数値目標・予算を含め、中長期計画を立案すべきです。

ただ単に新電力販売会社を作れば地産地消が実現されるわけではありません。
地産地消そのものに、レベルや数値計画があるわけです。
販売会社としてどの程度の利益を目論むのか。
その利益はどうするのか。
万一、赤字の計画とするなら、その赤字の内容はどういうもので、住民の理解を得られ
る政策かどうか。
例えば、地域の電力料金を、他地域よりも安くすることで、赤字となり、それは自治体
の財源から補てんする計画であり、そういう政策を継続することが目的である、など。
これならば十分、住民の賛同が得られ、買い取り価格にも、そうした政策が反映される
ことにもなるかと思います。

理想は、その地域住民の電力料金が無料になること。
それが可能になる財政基盤を、地域内事業会社への、他地域よりも安価に販売すること
で得る収益で整備する。
ある程度の規模が可能ならば、他地域へも販売し、その収益を地域に還元し、社会福祉
や教育関係の財源に活用する、などを構想化します。

こうした事業モデルを自治体が自ら構築してほしいと思います。
提携する民間企業は、自治体のそうした構想・意図・目的と自社の事業化の論理とを、
うまく調整し、その経営ノウハウ、必要な技術を余すところなく提供し、望ましい地域
創生に貢献してもらいたいと願います。

電力2

WordPressテーマ「Chill (tcd016)」

ピックアップ記事

  1. 小池新東京都知事と都議会議員との透明性をめぐる闘いに期待!:『地方議員の逆襲』か…
  2. 検針票から考える、電力行政と原発政策のこれから:矛盾に満ちた原子力政策を考える(…
  3. 電力自由化、各社新料金出揃い、評価・決定の要素・違いは?
  4. グーグル等欧米IT大手、続々再生エネ100%実現へ:目立つ日本のエネルギー政策の…
  5. 男子プロテニス杉田祐一、アンタルヤ・オープンでツアー初優勝!

関連記事

  1. 風力2

    太陽光発電

    脱・太陽光偏重と言えども制約が大きい風力発電:エネルギー政策の日和見主義への疑問

    前回◆太陽電池、ソーラーパネル、太陽光発電の関係を学習しました:太…

  2. 桃2
  3. 010
  4. 11

    グローバル情勢

    4月23日フランス大統領選結果から考えるポピュリズム:『ポピュリズムとは何か』から(20)

    ポピュリズムの現状を評価する上で、政治・選挙の季節を迎えているヨーロッ…

  5. 都燃料電池バス1
  6. SC-2

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

worldbanner2
bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で
2018年2月
« 11月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728  
  1. 57319df054c5ffad5ce3bfae18d56cde_s

    再生可能エネルギー

    欧州、再生可能エネルギーの軸は洋上風力発電!脱原発と温暖化防止の決め手に。
  2. 034

    政治

    「同一賃金」企業内限定の政府方針で、企業が目指すべき方向:正規・非正規社員の評価…
  3. 工場3

    環境・エネルギー

    電力システム改革第2段階・電力小売り全面自由化と企業間競争:日経<電力自由化の影…
  4. キリコ祭り1能登町

    地方・観光

    日本遺産(4)七尾市・輪島市・珠洲市、志賀町・穴水町・能登町(石川県):灯り舞う…
  5. SNS3

    暮らし

    使用料無料SNSに潜む罠から身を守る:SNSトラブル消費者相談、中高年急増!自身…
PAGE TOP