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地方・観光

「木と緑のスタジアム」新国立競技場に、国内木材産地が名乗り

東京五輪と国内産木材。
どんな関係があるのかと思えば、新国立競技場の屋根部分に用いる木材
の指定をめぐる競争の話。
さながら国内産木材五輪の様相の話題が
2016/10/8 付日経夕刊に。

興味深い内容は、以下の通りです。
国内の林業をめぐる状況についての記事もありました。

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 国内の木材産地、新国立に照準
 採用へ認証などアピール 「五輪で実績」普及に弾み
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 2020年の東京五輪に向けて、全国の木材産地の売り込みが熱を帯びている。
主会場の新国立競技場はスギやカラ松を屋根などに採用する計画。
浜松市や秋田県といった産地は象徴的な施設への使用実績が今後の木材利用
促進の弾みとなると判断。
今秋以降の産地決定を控え、営業で認証取得の実績などをアピールする。

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 木と緑のスタジアムがコンセプトの新国立は、デザイン面の特徴である
屋根部分に一般的な木造住宅約75戸分にあたる約1800立方メートルの木材を使う。
対応する強度のほか、環境保護に配慮した森林認証の取得を促している。

 浜松市はスギの中で優れた強度を持つとされる天竜杉を売り込む。
東京都内で10月26日から開催される、住まいに関する展示会に出展。
鈴木康友市長も国やゼネコンに天竜材の採用を訴える。
同市は森林認証の規格の一つであるFSC認証の面積が市町村別で日本最大。
市の担当者は「五輪での使用実績ができれば、20年以降の天竜材の普及に弾
みがつく」と意気込む。

 人工造林杉の蓄積量が日本一秋田県は安定供給が可能な点を訴える。
グッドデザイン賞を受賞した「国際教養大学の図書館に採用されたことも売り」。
県有林で6月に森林認証を取得した。
ゼネコンや商社との意見交換の場もつくるなど売り込みに力を入れる。

 長野県は4月末に公有林で森林認証を取得。
カラ松の苗木を生産し北海道や岩手県に出荷している実績を訴える。
1998年長野五輪のスケート会場にも県産カラ松が使われた実績があり「東京と
冬季五輪を開催した長野をつなぐ懸け橋にしたい」と。

 施工を担当する、大成建設をはじめとするJV(共同企業体)は10月以降どの
地域の認証材を使うかを決める方針。
全国各地の産地が手を挙げており、複数地域の木材が採用される公算が大きい。

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国産材シェア、3分の1に 30年ぶり高水準 円安で輸入減少

 国内での国産材のシェアは上昇傾向にある。
林野庁によると、国内の木材需要のうち国産材でどれだけ賄ったかを示す
「木材自給率」は2015年に33.3%となり、30年ぶりに3分の1の水準まで回復。
木質バイオマス発電所向けの需要が高まったほか、円安で輸入木材が減った
影響が大きい。

 1955年の木材自給率は96%もあったが、輸入自由化で73年には40%を切り、
02年には18.8%まで落ち込んだ。
その後は合板原料にスギの利用などが進み、一転して上昇傾向にある。

 足元のけん引役は、木材を燃料に使うバイオマス発電
15年の国内の木材総生産量は前年比6%増の2505万8000立方メートル。
内訳をみると「燃料材」が59%増えたほか、住宅や店舗などに使う合板も
5.5%増加した。

 高度経済成長期に植林した人工林が伐採の「適齢期」を迎えており、国産材
の利用は今後も進む公算が大きい。

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この新国立競技場は、隈研吾氏が関わるJVの設計によるもので、その屋根に
ついては、先日NHKの何かの番組で紹介しているのを、チラッとみました。

またその関連で検索していたら、こんな記事を見かけました。
ぜひチェックしてみてください。
中国経由の違法伐採木を一掃せよ!「新国立競技場」は日本林業の救世主になるか

この記事中にある「速水林業」については、こちらで紹介しています。
日々生産性向上に取り組みつつ、100年200年の計で営む林業経営:紀伊半島・速水林業
合わせて見て頂きたいと思います。

木造建築、木造家具はやはりいいですね。
工芸品も良いですし、木のにおいがする建築物や家具にはホッとさせられます。

林業は本当に息の長い取り組みが必要。
このブログでも、日経に林業関連の記事が載れば取り上げるようにしています。

バイオマス発電関連記事も、<環境・エネルギー>カテゴリーで取り上げるよ
うにしています。

地味ですが、また就労人口の減少も気になる林業業界ですが、関心を持っています。
日本文化の代表でもある木造建築と家具や工芸品。
国産材利用のモノであればこそのコト。

地方創生・地方再生とも強く関連した産業でもあります。
第一次産業として始まり、すべての産業領域と関連し、水平・垂直統合を必要
とする事業でもあります。
頑張ってもらいたいですね。

新国立競技場が完成したら、ぜひ見てみたいですし、もし機会があれば、記事
冒頭に引用した国際教養大学図書館も見てみたいものです。

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