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地方・観光

右肩下がりの地方選投票率。政務活動費問題が投票率アップにつながれば・・・:『地方議員の逆襲』から(16)

地方議員の逆襲』(佐々木信夫氏著・2016/3/20刊)
を参考にしながら、地方創生と地方自治・地方行政とを関連付け、合わせ
て国と地方の<政治>について考えるシリーズです。

「はしがき」
第1回:保育・介護など身近な問題を地方自治・地方創生との関連で考えていく
第2回:存在感が薄い地方議会と地方議員の職務怠慢
第3回:全国1788自治体の地方議会議員総数3万3438名の内、女性議員1割の現実
第4回:ボーナスが出る地方議員報酬。大阪府の議員定数削減・報酬引き下げをモデルとすべき
第5回:教科書の世界に止まる民主主義、地方民主主義
第1章 なぜ、地表議員が問題なのか
第6回:地方議会・地方議員について何も知らない自分
第7回:地方分権で増す地方議会・地方議員の役割責任と現実
第8回:地方議員も人の子、というのは甘すぎますか?
第9回:地方議員の政務活動費は、使途を公開し、成果を評価されるべき
第10回:初の女性都知事誕生を、女性議員比率向上の好機に!
第11回:小池新東京都知事と都議会議員との透明性をめぐる闘いに期待!
第12回:政務活動費=政活費は、議員の生活費?
第13回:公職としての地方議員の義務・責任のあり方
第14回:生活費と政活費の区別ができない富山市議。同類は他地方議会にも 
第15回:地方首長選出方式の改革による地方自治改革を考える

今回は、通算第16回です。

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 第1章 なぜ、地方議員が問題なのか(11)
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投票率は右肩下がり

地方議員になりたい人が増えれば、選挙戦を手始めに切磋琢磨して、議員
の質は上がるはずである。
 しかし、現実は選挙の回を重ねるたびに投票率は低下の流れにある。

 戦後70年の2015年、第18回の統一地方選挙があり、道府県、政令市の首長、
議員選挙が4月の第2日曜、区市町村のそれが第4日曜と分かれて行われた。

 ここでの統一地方選の特徴を総括すると、①投票率の低下、②無投票当選
の急増、無風選挙の蔓延にあろう。

 まず、投票率の推移を戦後の第1回の統一地方選から今回の第18回までみて
おこう。

 地方自治体の首長も地方議員も4年ごとに選挙が行われる。
 新憲法によって新たに制度化された戦後地方自治制度において、1947年4月
に初めての都道府県、市町村の首長、議会議員選挙が行われた、
 グラフを見ると一目瞭然だが、1955年以来、統一地方選の投票率はおおむ
ね右肩下がりであることがわかる。

 地方議員選に限ってみると、都道府県の場合、1951年の82.99%が一番高く、
2011年の選挙で48.15%と50%を切って以後、最新の選挙で45.05%と戦後最低
になっている。
 また、市区町村の場合、1951年の91.02%が一番高く、やはり2011年に50%
を割り込み、2015年の統一地方選で47.33%とやはり戦後最低を記録している。

 現在の半分以上の有権者が投票に行かない、この状況をどうみるか。
 行っても行かなくても政治は変わらない、魅力のある候補者が出てこない、
選挙戦が無風状態だ、などが有権者が投票に行かない主な理由だろう。
 地理的には総じて農村部は投票率が高く、都市部は低い傾向にある。
 人口減少の中でも今後都市部人口は増え続けるとみられる。
 つまり都市部人口が増えれば増えるほど、この先も日本全体の地方選投票
率が下がっていくのではないだろうか。 

 

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※次項に続きます。

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東京都知事に初めて女性が選出され小池知事が誕生。
毎日のように、さまざまな課題を巡って露出し、大きな話題を提供し
関心を集めています。

そして富山市議・県議の政務活動費不正取得と辞任問題を発端として
各地に飛び火している地方議員問題。

都知事の前任者、前々任者の辞任も金がらみ。

負の話題ですが、地方自治・地方議会の在り方に焦点が当てられるの
は望ましいことと言えます。
今後の地方選挙の投票率の右肩下がり傾向に歯止めをかけるためにも、
良い機会と考えたいですね。

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 今日10月16日(日)は、私が住む岡崎市の市長選、市議選の投票日。
市長選には2人、市議選には、定員37名に対して56名が立候補。
現職31人に対し、新人が25人。
現職の危機意識は大きいでしょうね。

56名中女性候補者が8名(14.2%)で、まだまだ少ないですね。
年代別立候補者数は、30歳代が7人、40歳代11人、50歳代18人、
60歳代17人、70歳代3人。
世代間の構成比は望ましい状態とは言えません。
が、これは候補者レベルでのこと。
60歳代・50歳代の現職に、30代・40代の新人が挑む、という構図
でもあり、いいですね。
世代交代が図られるるべきと思うのですが、当然有権者の世代は
高齢化比率が高く、有権者数も多い・・・。
 関心度が高く、投票率もそこそこ行くでしょう。
ですが、最も期待するのは世代交代です。

次回の当シリーズのテーマは<無投票当選の急増>。
岡崎市議選・市長選は、それとは真逆の激戦。
その結果の報告も兼ねたいと思います。

13

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【『地方議員の逆襲』構成】
はしがき
第1章 なぜ、地方議員が問題なのか
第2章 地方民主主義と地方議員 
第3章 地方議員の待遇
第4章 地方議員と選挙
第5章 地方議会、地方議員は変われるか
第6章 地方議員の政策形成入門
第7章 「大阪都構想」と地方民主主義
終 章 地方からこの国を新しくする

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当ブログのカテゴリーの一つが<地方>。
地方創生・地方再生問題を多面的に捉えて、その在り方を考えていくもの。

これまで『ローカル志向の時代』『地方創生の正体』の2冊を参考にして
『ローカル志向の時代』から
『地方創生の正体』から
の2つのシリーズを投稿してきています。

ただ、これまで地方創生・再生問題を考えるとき、必ず、国の政治と地方
自治体の行政の在り方と関連させて考えることが不可欠であることを認識。

加えて、兄弟ブログとして運営する<世代通信.net>でテーマとしている
保育や介護問題等が、同様に、国の政治や地方自治体行政と関係付けて考
えるべきこと一層強く認識させられています。

そして、7月から『地域再生の失敗学』を用いたシリーズも始めています。

 

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