%ef%bc%91

漁業

出世魚のブリ、世界進出狙う。サーモンに勝つ!:日経<養殖新時代>から(2)

2016/10/7付、同12付日経。
珍しく、水産業について、養殖魚をテーマに身近な話を2回にわたってレポート。
食べる魚、大好きな私には、関心があるテーマ。
1回目は
製造業としての養殖魚漁業は、自然災害に弱点。その期待と課題:日経<養殖新時代>から(1)

今回は残りのレポートで、私が刺身でもっとも好きな「ブリ」が見出しのこの記事
です。

----------------------------ーー
  ブリ、世界進出狙う 手本はサーモン輸出大国
----------------------------ーー

 鹿児島県垂水市のローバル・オーシャン・ワークスは、扱う冷凍品の9割を
海外へ輸出する。
 中でも重要な出荷先が北米だ。
 北米のすし店では脂ののったブリの人気が高い。
 増永勇治社長は「注文の半分しか対応できていない」とうれしい悲鳴だ。

同社は地元の養殖業者6軒から魚を仕入れ、加工して出荷する。

 周辺には多くの養殖業者があるが、廃業も相次ぐ。
 利益の上がる漁業を目指して小規模業者をまとめ、養殖にかかるコストの大半を
占めるエサの仕入れを効率化し安定供給することを目指す。

 同社も今後の事業拡大への道は決して順調というわけではない。
 創業が2009年。
新規参入組の同社には漁業権が与えられず、自社で直接養殖に
乗り出すことは難
しい。

 新しい取り組みに既存の漁業者の抵抗感が強く、協力を得るにも時間がかかる。
 それでも増永社長は「ノルウェーのサーモンのように、ブリを世界中で当たり前
に食べられる魚にしたい」と意気込む。

 国内の水産物需要は減少傾向にあるが、世界的には消費量はまだまだ増えるとの
見方が強い。
 攻める養殖事業者は海外に目を向ける。
 養殖魚は天然の魚と異なり「努力で質を向上させ、ブランドをつくることができ
る」利点もある。

 養殖魚の弱点とされたエサの臭い。
 これを逆手にとり、エサを工夫し臭いで付加価値を高める養殖魚が続々と登場し
ている。

 飼料メーカーのフィード・ワンと食品加工販売のノースイが共同で開発し、7月
に売り出したエビ、「ハーブシュリンプ」は、ハーブの一種、レモングラスをエサ
に配合した。
 香川県かん水養殖漁業協同組合(高松市)は「オリーブぶり」、徳島県の北灘
漁業協同組合(鳴門市)は「すだちブリ」、大分県農林水産研究指導センター
が開発した「かぼすブリ」を養殖する。

 近畿大学の有路昌彦教授が開発したのが「におわないブリ」。
「魚臭さがまったくないため、何なのか分からない謎の肉」というほどに、臭いを
消すことにこだわった。
 刺し身などの一般的な食べ方だけでなく、サイコロステーキやフライ、チャーハ
ンの具など、幅広い調理法を提案し、海外進出を狙う。

%e3%83%96%e3%83%aa%e8%aa%bf%e7%90%86
※「におわないブリ」で多様な食べ方を提案
記事掲載の画像を転載しました。

 貿易統計によると、15年のブリの輸出量(冷凍切り身)は6569トン。
 この3年で6割以上増えた。ブリは日本以外ではなじみが薄い魚だったが、大き
く伸びている。

 少子高齢化の進展などで、国内の魚需要が大きく上向くことは考えにくい。
 水産業の活性化には海外市場の開拓が急務といえる。
 サーモン輸出大国のノルウェーやチリが先を行く世界の水産市場で、日本はどこ
まで存在感を高められるか。変化の波が急激に押し寄せている。

%ef%bc%92

-------------------------------

ブリ、「鰤」は出世魚。
生育状況での大きさにより呼称が変わる魚です。
全国各地でその呼び名も異なり、Wikipediaから引用させて頂いたのが下表。

%e3%83%96%e3%83%aa%e5%90%8d%e7%a7%b0

私は、北陸・日本海側・富山湾に面した土地で育ったので、子どもの時から新鮮な
魚が食卓にいつも並んでいました。
行商のおじさんが(野沢さんと言いました)、リヤカーに積んできて、玄関の扉を開けて、
不愛想に「さかな! 今日はふくらぎとかれーが・・・」と呼んでくれて、母と一緒に玄
関先で、その日捕れた魚をさばいてくれるのを見たものです。

そのなかで、やっぱり、子どもながらに一番おいしかったのは、フクラギ、ハマチの刺身。

上の表の<北陸>欄の、ツバイソ、ハマチ、フクラギ、ブリ、いう名前が、味と一緒に体
に染みついている・・・。

今でも回転寿司にいけば、まず、ハマチから。
刺身も、マグロ、中トロよりも、ブリ、ハマチです。
大晦日には、近くのスーパーで、ブリの半身を買い求め、一部はお節料理の一つとして
照り焼に。残りは、元旦朝に、かなり分厚く切って刺身で。
これがたまりません・・・。

普段でも、ブリのカマの塩焼きやブリ照り。
ハマチの刺身も食卓に・・・。

%ef%bc%96

さて養殖のブリ。
エサで臭みをなくすだけでなく、香りも出るように、というのは邪道のような気がし
ますが、それで魚ファン、ブリファンが増えるのはいいこと。
鮮度と味と価格のバランスが取れていればいいわけです。

スシ、寿司、鮨がグルーバルに食生活に広がれば、そのネタも、まがい物ではない
本物がいい。
養殖物も国内生産というお墨付きで保証されていれば、輸出産品として出世・成長
も十分期待できる・・・。

サーモンを上回る評価・支持を受けるレベルまで行けるか。
夢は大きいほどいいですね。
ホタテ、ブリ、カキ、エビ・・・。
考えるだけでも、食欲をそそられます。
いや、漁業の新しい展開に期待が寄せられます・・・。

%ef%bc%93

 

WordPressテーマ「Chill (tcd016)」

ピックアップ記事

  1. 2016年参院選以降の日本の政治と2017年グローバル社会の政治の季節を重ねる:…
  2. 小池新東京都知事と都議会議員との透明性をめぐる闘いに期待!:『地方議員の逆襲』か…
  3. 日本遺産(16)太宰府市(福岡県):古代日本の「西の都」~東アジアとの交流拠点~…
  4. 太陽光発電行政の場当たり的政策のツケが国民生活に:子供だましの長期利用促す保守管…
  5. 地方分権で増す地方議会・地方議員の役割責任と現実:『地方議員の逆襲』から(7)

関連記事

  1. 果樹4

    地方・観光

    農家の減少と高齢化をどう捉えるか:『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』から(6)

    『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』(窪田新之助氏著・015/…

  2. 4

    日記・随論

    2016年農水産物輸出額最高達成も、2019年政府目標1兆円は困難:その先の課題を見据えて

    TPP批准云々が課題となっていた時期には、国内農業の危機と煽られて、随…

  3. ビーフ
  4. クボタ0
  5. 07

    漁業

    イオン、200店舗へ漁港直送化で鮮魚部門強化:イオン農場展開による青果部門含め生鮮強化、実るか?

    このところ漁業問題を取り上げてきました。◆農業法人同様、漁業法人化…

  6. __ 4

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

worldbanner2
bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で
2018年2月
« 11月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728  
  1. __ 2

    地方・観光

    ふるさと納税は富裕層ほど豊かに。格差・不公平を隠さない、ふるさと狂騒曲第1楽章「…
  2. 田中1

    スポーツ

    ヤンキース田中将大4勝目:マー君試合結果、久々の実況中継観戦情報(唐突ですが)
  3. 8

    環境・エネルギー

    電力料金決定重要要素、送配電網使用料の小幅減止まりと電力自由化政策への疑問
  4. トマレタ2

    地方・観光

    大手ゼネコン大林組、農業参入。異業種から:農業再生の具体策を考える(4)
  5. 014

    人口減少

    人口減少に無関係の労働生産性向上による経済成長をめざす:『人口と日本経済』<人口…
PAGE TOP