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マーケティング

セブン対アマゾン・ゴー。日米コンビニ対決新時代が来る?:米アマゾン、2017年コンビニ進出

米国のアマゾンが、コンビニに進出と報じられ、注目を集めています。

2016/12/6、2016/12/7両日の日経で、シリコンバレーから兼松雄一郎記者がレポート。
一部重複していますが、以下に紹介します。

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 米アマゾンコンビニ進出
 スマホ認証活用、AIで自動会計 来月、通販を補完 (2016/12/6)
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 米アマゾン・ドット・コムは12月5日、2017年初めにコンビニエンスストアに進出する
と発表した。
 センサーやカメラを駆使し、来店客が何を購入したかを人工知能(AI)が認識。
 会計は自動で処理されるため、客は商品を持ってそのまま退店できる
 会計の煩わしさをなくして、実店舗業態へ攻勢をかける。

 アマゾンの本社ビル群がある米ワシントン州シアトル中心部の1号店で社員向けに試験
を始めており、来年1月に一般客向けに開店する。
 広さは170平方メートル弱(50坪強)と、日本の郊外のコンビニより広い。
 飲料やスナック、サンドイッチ、パン、チーズなどの総菜類をそろえる。
アマゾン・ゴー」のブランドで米国の他の大都市にも順次出店する計画。

 客は入店時に読み取り機付きのゲートにスマホをかざし本人確認する以外の作業は原則
不要だ。
 退店後に支払いの内容をスマホで確認できる。ただ、会計用にアマゾンの口座を開設し、
スマホで事前に専用のアプリをダウンロードし、バーコードを入手する必要がある。

 アマゾンはネット通販を補完するショールームとして実店舗への進出を始めた。
 都市部では物流会社並みの効率的なインフラをすでに築いており、これを生かしてコン
ビニの運営に乗り出す。

 同社は07年から、都市部限定の生鮮食品宅配サービスの展開地域を拡大している。
 受け渡しのタイミングが合わず商品が傷むことも少なくない。
 冷蔵設備を持つ店舗を運営すれば、サービスを柔軟に展開できる。
 生鮮食品を受け取るドライブスルー機能を備えた店舗の開発も検討している

アプリでバーコードを入手し、ゲートにかざす(アマゾンが公開した動画より)
※アプリでバーコードを入手し、ゲートにかざす(アマゾンが公開した動画より)
記事中の画像を転載させて頂きました。

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 米アマゾン、コンビニ参入 ネット通販の弱点補う
 日本でも展開の可能性 (2016/12/7)
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 米アマゾン・ドット・コムがコンビニエンスストア市場に参入する。
 米国を中心に実店舗を数年内に数百店は開く計画
 ネット通販で扱いにくい生鮮食品や総菜を顧客を店舗に呼び込む形で拡販する。
 ネット通販で築き上げた細かな物流網と管理ソフトを実店舗にも応用する。
 その弱点を補う形で実店舗を展開する。

 センサーとカメラを張り巡らせ、レジや警備を無人化するコンビニ型の新店舗。
 入店時に客がゲートにスマートフォン(スマホ)をかざすと本人確認する。
 センサーなどが商品を認識し、退店時にスマホを通じて自動決済する。

 同社のブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は「実店舗は顧客
商品を届ける選択肢を広げる実験の場」という。

 同社は通常、まず米国で始めた事業を世界に広げており、実店舗事業も将来的には
日本を含めた海外で展開する可能性がある。

 アマゾンは自前の物流網を持ち、ソフト力を駆使して日本のコンビニに匹敵する
率的な配送インフラを築いている。

 同社は都心部での生鮮食品の宅配地域を拡大しているが、国土が広い米国では配達
は非効率になりがち。都心部でも配達時間を2時間より縮めるのは至難の業だ。

 顧客の不在で品物がうまく届かない場合も多く、需要を取りこぼしている面がある。
 実店舗で宅配の「2時間の壁」を超えることを目指す。

 米調査会社ニールセンによれば、北米の消費者のうちセルフ方式のレジを使う割合
が41%に達し、45%は将来使いたいと回答している。
 45%は利便性を店を替える理由として挙げている。

 米国のコンビニの売上高は65兆円程度で、小売り全体の1割以上を占める。
 ただ、ここ数年はほぼ横ばいの状況で成長分野とはいえない。

 アマゾンがあえてここを狙うのは通販の弱点を実店舗で穴埋めするためだ。
 自動化により極限まで人件費を削り「セブンイレブンモデル」に代表される既存の
コンビニ経営をさらに進化させようとしている。

 今年の米年末商戦では、ネット販売のピーク「サイバーマンデー」の売上高が過去
最高を更新した。
 実店舗がネットに押される構図が続くが、それでも小売りの9割はまだ実店舗を
経由したもの。
 商機は大きいとみてアマゾンは会計時の待ち時間ゼロという利便性を打ち出し、
顧客層の拡大を狙う。


※記事中の資料を転載させて頂きました。

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レジがないコンビニ。
ということは、当然、レジ要員が不要で、現金を扱う必要がなくて、強盗など
犯罪が発生するリスクが一気になくなる・・・。
警備も自動化される。

商品発注は、現状のコンビニでも一部は自動発注化されており、アマゾン・ゴー
では、当然、全部自動発注になるでしょう。
必要な人手は、商品補充・陳列と時々の商品整理程度。
その一部も、いずれ清掃と共にロボットが行うようになるでしょう。

ローコスト・オペレーション、ローコスト経営の最先端リアル店舗事業が数年の
うちにお目見えする・・・。
セブンなど日本のコンビニが、多機能化し、IT化を図りつつも、かなり人間的な
機能や利便性を提供して効率や生産性を上げてきたプロセスとは、まったく違う
方式での事業になります。
当初のターゲットは、都市部とか・・・。
日本初上陸も、そう遠くはないような気がします。

日本のコンビニが持つ機能・サービスのどれを取り込み、どんな、持たない機能
・サービスを持ち込むか・・・。
その日米コンビニ対決は、まず米国で口火が切られ、一定評価と改善がなされた
後、日本に上陸することに。

西友ストアを活用して日本で展開を図り、尻つぼみになったウォルマートとは、
アマゾン・ゴーは、まったく違う武器を携え、すっかり根付いたアマゾン・ジャ
パンという経営基盤、システム基盤をベースに参入します。

7

その基盤であるアマゾン・ジャパンの物流システムを公開したという記事が、上の
記事とセットで報じられていました。
最後に転載しておきます。

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 アマゾン、日本も効率化 ネット通販物流拠点にロボット (2016/12/7)
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 実店舗だけでなく、ネット通販でも物流の仕組みの効率化が進んでいる。
 アマゾンジャパンは12月6日、ロボットが稼働するネット通販の物流拠点を報道陣
に公開。
 商品を積んで倉庫内を走り、取り出す従業員のもとに届けるロボで日本での導入は
初めて。庫内を歩いて商品を探すといった手間が省け、配送までの時間を短縮できる。

 川崎市内の物流拠点に「アマゾンロボティクス」を導入した。
 ロボットは可動式の商品棚と、棚を下から持ち上げて運ぶ台車で構成。
 注文が入ると近くの従業員のもとに走って移動し、商品が取り出せる。
 1つの棚の作業が終わると次の棚が移動してきて、すぐ次の作業に移れる。
 多数の商品棚はシステムで一括管理され、商品が入っている棚と、その棚の位置を
瞬時に特定できる。

 国内の他の倉庫ではカートを押して商品棚まで行き、決められた商品を取り出す。
「ロボットを使うと注文から数分で出せることもある」という。
 アマゾンは有料の「プライム」会員向けに注文当日に配送するサービスを提供して
いる。セール時など大量の注文が入った際でも素早く商品を発送できるようになると
見込む。


※アマゾンロボティクス
記事中の画像を転載させて頂きました。

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