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エネルギー問題

三菱商事、ベルギー、オランダで大規模洋上風力発電事業:再生可能エネルギー社会構築のリーディングカンパニーに!

12月のエネルギー問題ミニシリーズ。
グーグル等欧米IT大手、続々再生エネ100%実現へ:目立つ日本のエネルギー政策の矛盾と企業の遅れ
欧米大手企業、低炭素化・再生エネ100%化シフト加速:パリ協定発効による日本の責任
と、パリ協定、脱炭素化、再生可能エネルギーがらみでの欧米の動向を。

結局日本では、国政は当てにならず、個々の企業の取り組み、しかも本当に一つひとつ
の企業の取り組みに期待するしかない、という視点で取り上げたのが
清水建設、再生エネ100%電力小売りを事業展開:そのプロセスで、グリーン電力証書の活用も
積水ハウス、「ゼロエネルギーマンション」建設促進:CO₂、1棟分丸ごと抑制、電気代1/5

そして前回、もう一つ国内動向で風力発電への期待を
港湾内洋上風力発電に追い風:国・自治体も、事業化エネルギー旺盛な企業を支援へ
として取り上げたですが・・・。

昨日2016/12/14付日経に、日本の商社がヨーロッパで風力発電事業を拡大しているレポー
トが掲載されました。
スケールとスピード感が違います。

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 三菱商事、欧州で洋上風力
 ベルギー 世界最大級風車44基/オランダ シェルと共同68万キロワット
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 三菱商事は欧州で大規模な洋上風力発電所の建設・運営に乗り出す。
 パリ協定の発効で再生可能エネルギーへのシフトが世界で加速。
 計画立案からプロジェクトにかかわってノウハウを蓄え、成長市場を開拓する。

 三菱商事はこれまで欧州で太陽光や陸上風力の発電所を手がけてきた。
 現在は用地が限られるうえ、各国政府が洋上風力への補助を手厚くしている。
 こうした流れを受けてオランダとポルトガルで中小規模の洋上風力2件を建設、運営中。
 その経験を踏まえ、ベルギーとオランダで大型案件に本格参入する。

ベルギーでは北海の沖合約23キロメートルに「ノーザー洋上風力発電所」を新設する。
 1基当たりの発電能力が8400kWと世界最大級の風車を44基並べる。
 総発電能力は37万kWで、40万世帯の電力をまかなう規模だ。
 海底に脚を固定する方式で、総事業費は1500億円。

 ベルギーの地方自治体が出資するエネルギー・通信会社とオランダの公営エネルギー企業
エネコがパートナーとなる。
 三菱商事は発電所の運営会社の株式25%を取得した。取得額は150億円のもよう。

 風車の羽根や発電機器で構成するタービンは三菱重工業とヴェスタス(デンマーク)の合
弁会社の製品を採用し、据え付け工事はオランダの土木工事会社バンオードに発注する。
 2017年1月に着工、19年夏の稼働をめざす。

オランダではエネコ、バンオードのほかシェルと組んで事業を進める。
 同国南西部ボルッセレの沖合に新設する。

 三菱商事やシェルは共同で運営会社を新設。シェルの海底油田の操業のノウハウを生かす。
 総発電能力は68万kWで、同国最大級。80基程度の風車を並べる。
 総事業費は3000億円規模のもよう。20年の稼働を計画する。
 タービンのメーカーや土木工事の企業はベルギーのノーザー洋上風力発電所と同じとなる。

 三菱商事は両プロジェクトとも運営会社の投資にとどまらず、プロジェクト全般に主体的
に関わる。計画立案に加え設備メーカーや土木会社の選定や価格交渉に当たる。
 発電所の収益を当て込み金融機関が融資するプロジェクトファイナンスの組成でも、日本
の民間金融機関を呼び込む。

 実質的な現場責任者も派遣し運営にも関わる。ロンドンの子会社に専門チームを設けており、
今後も同じ手法で英国やフランスを含め北海で洋上風力の参画を増やす。

 20年以降の地球温暖化対策を定めたパリ協定の発効で二酸化炭素排出削減への圧力は高まる。
 洋上風力は設置場所に陸上ほど制限がない
 機器メーカーはコスト削減を進めており、普及が加速する見通しだ

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※記事中の資料をそのまま転載させて頂きました。

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前回の記事、
港湾内洋上風力発電に追い風:国・自治体も、事業化エネルギー旺盛な企業を支援へ
の中で、15年度末の日本国内の風力発電
施設の発電能力は311万7000kW、原子力発電所
3基分
、と知りました。

それと比較して、この三菱商事が関わる2カ国での風力発電事業での総発電能力は、
ベルギーが37万kW、オランダが68万kWで、合計105万kW。
上記日本の能力の3分の一の規模を、一気にやってしまうわけです。

こうやって海外でエネルギー事業で着実に取り組み、現地に貢献している商社があり、
商社マンがいる。
ご苦労様です、と言いたいですね。
そうした事業でのノウハウ、技術を、日本国内で活かすことにもなります。
とりわけ、コスト低減面での技術移転を期待したいですね。
また、何かと仕事が遅く、頭も固く、規制規制でがんじがらめの行政・自治体の在り
方の変革につなげるよう、海外方式の紹介・採用等においても影響力をもって欲しい
ものです。

再生可能エネルギー社会構築のリーディングカンパニーの一つが商社になるわけです。

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※三菱商事が手がけたオランダの発電所(遠浅の北海)
上記記事中の画像を転載させて頂きました。

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