ローソン1

日記・随論

ローソン玉塚会長退任報道で考える、外部招聘経営トップ人事のイージーさと人材不足と・・・

ファミマが合併で業界2位に上がり、競争が激化するコンビニ業界。
小売業界の好業績が報じられる中、2017/4/12に発表された、業界3位、ローソンの玉塚会長
退任報道。

何やってんだか・・・。
外部から招いたトップの早々の退任劇。
現場と無関係のこうした光景には、そのたびに、多少の空しさと憤りと落胆とを感じざるを
えないのであります。

まず、2017/4/12付日経夕刊の第1報は
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 ローソン玉塚会長、5月末に退任
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 ローソンは12日、玉塚元一会長(54歳)が5月末に退任すると発表した。
玉塚氏はファーストリテイリング社長などを経て2010年にローソンにスカウトされた。
11年から最高執行責任者(COO)、14年から社長、16年から会長として同社の経営を率いた。

 ローソンの会長職は当面空席になる見込み。竹増貞信社長(47歳)は続投し経営全般を担う。
竹増社長はローソンの親会社である三菱商事出身で、同社との関係が一段と強まりそうだ。

 ローソンとスリーエフは同日、コンビニエンスストア「スリーエフ」を「ローソン・スリーエフ」
に転換すると発表した。
ローソンは群馬県地盤のセーブオン(前橋市)の約500店も「ローソン」に転換する計画。

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そして翌2017/4/13付同紙朝刊での報道は以下。
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  ローソン、看板替え出直し 玉塚会長退任 
 「スリーエフ」にローソンの冠 三菱商事主導 上位2社追う 
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ローソンが2つの「看板」をかけ替える。
12日、玉塚元一会長退任人事と、中堅コンビニ「スリーエフ」の看板をローソンにする戦略を発表。
2月にローソン株を買い増し子会社化した三菱商事が主導して経営基盤を立て直す。
ただ玉塚社長の在任期間にコンビニエンス業界の再編に出遅れ3位に転落したままで、再浮上
への課題は多い。

 「やはりトップは1人のほうがいい。(退任は)ローソンのため6割、自分のわがまま4割だ」。
12日、都内で開いた記者会見で、5月末の株主総会での退任を説明した玉塚氏。
時折、目に涙をためながら話した。

 伏線はあった。
2月、三菱商事がローソン株をTOB(株式公開買い付け)で買い増して子会社化。
三菱商事出身の竹増貞信社長が経営、玉塚氏は企業統治と役割を明確にし、玉塚氏は一歩引く
場面が増えていた。

 玉塚氏はファーストリテイリング社長などを経てローソンに2010年に入社。
当時の新浪剛史社長(現サントリーHD社長)にスカウトされ、14年に新浪氏がサントリーに
移った後も同氏の強い要請で社長・会長になった。
高級スーパーの成城石井やユナイテッド・シネマなどをグループ傘下に収め事業領域を広げたが、
コンビニ事業は底上げできなかった

 12日発表した17年2月期連結決算は、売上高にあたる営業総収入が前の期比8%増の6312億円、
純利益が16%増の364億円だった。
だがコンビニ首位のセブン―イレブン・ジャパンの背中は遠い。
17年2月期の1店舗1日あたり売上高(全店の平均日販)はセブンが65万7千円。
ローソンは54万円。約10万円の差を縮められない。

 今後のローソンは竹増社長を中心に三菱商事主導になる。12日にはスリーエフが東京都や神奈川
県などで展開するコンビニ281店を「ローソン・スリーエフ」に変えると発表した。
ローソンは広島が地盤の「ポプラ」や、北関東が地盤の「セーブオン」といった中堅コンビニを
傘下に入れた。
「スーパーなど異業種との連携も進めていく」(竹増社長)考えだ。

 3位に甘んじていた雰囲気だったファミリーマートが16年9月、コンビニ4位のサークルKサン
クスと統合。店舗数でローソンを上回った。そのファミマも親会社の伊藤忠商事が主導する。
ファミマの持ち株会社の社長に3月就いた伊藤忠出身の高柳浩二氏は「伊藤忠を使い倒す」と強調。
金融やネット対応などサービスを充実する。

 既存店売上高が3月まで56カ月連続でプラスの首位セブンも安泰ではない。
チェーン全店売上高の増加率は18年2月期に4.3%の見込み。
17年2月期の5.2%、16年2月期の7.1%に比べ鈍化する。
カリスマ経営者の鈴木敏文氏が16年にグループ経営から退き「以前よりは緊張感が薄れている」
との声もある。

 ローソンは数少ないチャンスを生かし再浮上できるか。
12日に「1万8千店、日販60万円」をめざす中期計画を掲げたが、国内コンビニ市場に飽和感
が出るなか、達成へのハードルは高い。

7-11

(川上尚志記者執筆)

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自ら設立したリヴァンプを辞めて、新浪氏に請われてローソン副社長に転じた玉塚氏。
その時にも、なんとなく持った、いい加減だな、という印象。
加えて、日本の経済界におけるトップ人材のスカウティングのイージーさと人材不足感。
企業自ら後継トップを育成・選抜できない力と使命感のなさも・・・。
落下傘的に外部からトップが入ってくることでの、プロパー社員と現場の士気の低下への
思いも・・・。

結局、資本の論理で、外部から招いたトップもいとも簡単にすげ替えられる。
結局、同じ資本の論理で他企業の買収はやったけれ、同じ論理で、サラリーマントップ
で終わっただけ。
とりわけコンビニ業界は、加盟店の日々の営業と売上げの積み重ね・積み上げで成り立って
いる業界。
社長在任期間は、2年余。
この間、役員報酬は、ローソンの1店舗平均の月商の2ヶ月分以上は取っていたでしょう。
本人も不本意なところもあるでしょうが、その仕事・成果を考えれば、過分な収入があった。
人材不足と競合店との競争に明け暮れる加盟店とは別世界の出来事・・・。

経営を巡る裏の軋轢・事情などは、早速、東洋経済のインタビュー記事が、ネットで報じら
れており、以下で、興味深く読むことはできます。
「ローソンの玉塚元一会長が電撃引退する事情 「新たなチャレンジをしたい」との本音も告白」

ファストリ社長就任時は、気鋭の若手経営者とされた玉塚氏も、いつの間にかというか、もう
というか、54歳・・・。

その中でも触れられていますが、リヴァンプを共に立ち上げた、澤田貴司氏は、同様リヴァン
プの一線を退き、なんと、現在は、ローソンを追い抜いた、持株会社であるユニー・ファミリー
マートホールディングスのコンビニ事業会社ファミリーマートの社長。
これも、日本の企業の底の浅さ、経営トップの人材不足とスカウト人事のイージーさを、ロー
ソン人事とセットで示しています。
遊んでいるような感じにさえ見えます。

それぞれの当事者ご自身は、自らに節操のなさなど感じていないんでしょうね。

残念というより、やはり、寂しい、という感覚、強いです。
セブンの1号店、ローソンの1号店を開店間もない頃、視察・見学に行ったことがある者として、
流通サービス業界に長く関わってきた人間として・・・。

ファミマ2
 

 

 

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