037

政治

復興相更迭。「緩み」で済ませるべきでない、資質を欠く政治屋、その存在を許す政治、それを選出する国民という根源問題

「緩み」。
いつの間にか、責任がないことの言い訳や、その責任を咎めないがために、意図的に使い、使われる
ようになってしまった、以下にも日本的な、情緒的な、心優しい言葉、「緩み」。
責任を問われるべき人にとっては、「癒し」を含んだ言葉に聞こえるのではないでしょうか。
まず、最近の、2つの日経記事からの抜粋を紹介します。

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2017/4/26付日経から

「1強政権ゆるみ露呈 今村復興相を更迭」

今村雅弘復興相が失言を重ね、事実上更迭された。
 東日本大震災の被害を「まだ東北でよかった」と言い放ち、被災者の心を傷つけた責任をとった。
 失言や不祥事問題などで安倍政権の閣僚らが謝罪や撤回をしたり、役職を辞任したりするケース
が目立つ。止まらぬ舌禍は「安倍1強」政権の緩みを印象づける。

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2017/4/24付日経
「失言相次ぐ政権「緩みある」73% 共同通信世論調査」

共同通信社が22、23両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍政権の山本幸三地方創生担当相
ら閣僚による問題発言や、政務官の不祥事が続いたことについて「緩みが出ていると思う」との回答が
73.2%に上った。

036

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いかがでしょうか・・・。

「辞任」は、自らの意志決定による行動。
本来「更迭」措置人事ならば、大臣就任という履歴を抹消すべきもの。
「辞任」は、責任が問われることを回避・否認する意味合いが残る。
毎度の、大臣や国会議員の不始末・不祥事とその処理の仕方は、常識・良識が通じない
政治村の政治屋たちの異質で硬直化した疑似社会を映し出しています。

何かにつけ、こうした状況を、マスコミは「緩み」と表現します。
それは、指弾すべき性質のコト、モノを、まさにその手を、その声を「緩める」もので
あることにマスコミは気付いていません。
本来「緩み」で済ませられる性質のもの、仕事ではないはずなのですから。
国政を預かっている者に、緩みなど許されるものではありません。
そして政治家?は、そのおかしな、庇いだて用語を、さも当然のごとく、受け入れ、利
用する。
そうそう、緩みなんです、うっかりなんです、本心ではないんです、だから大目にみて
やって・・・。
そんな緩い感覚に、さらっと、軽く、乗ります。
あとは、本人の自覚の問題です、と・・・。
子どもたちの無邪気な遊びの感覚に近い・・・。

マスコミは、こうした世論調査で、選択肢に「緩み」という文言を入れることに何の躊
躇もないのでしょう。
そこにも「緩み」があります。
どちらの「緩み」にも、本質が背後に常にあり、時々、本音として、率直な思いとして
表出します。

悪気はない、そんなつもりで言ったのではない・・・と言い訳し、抗弁する。
悪気がなく、そんなつもりがないことを、その発言の意味することを考えることもなく、
「緩く」「軽く」口に出す。

政治家云々以前に、職業人としての資質を欠いている。
加えて、職業としての政治家を選んだその目的・動機自体に、不透明さ、軽さがある。
その重さは、政治村において、議員相互が「先生」と呼び合う異常性で、かき消され、
異形化・異質化・麻痺化されている。
責任とは何に対する責任で、責任を取るとはどういうことを意味し、どうすることが責
任を取ることなのか、自分勝手な責任論で幕引きを図る。
しかも、しぶしぶ・・・。
なんでこんなことで、なんで俺が、という、やはり子ども・幼児の感覚を抱いたままで
・・・。

任命責任にしても、更迭的辞任を認め、謝り、次の担当にすげ替えることが責任。
簡単なものです。
子どもの社会のレベルと変わらない・・・。

かくして、政治家という高潔・高邁な職業倫理を消失した、せいぜい政治屋さんの集う
ところと成り下がってしまった議員社会、国会村。

034

360度海に囲まれた特殊な事情を、疑いもなく当たり前と無感覚に抱き、地政学的にも、
歴史的にも、危機感・緊張感を「緩く」さえ持つことなく生きている日本社会と人々。

おもてなし、癒し、緩み、絆・・・。
日本の情緒情意特性が、対外的に、プラスに受け止められ評価されているうちはいいで
すが、恥ずかし気・恥じらいなく自ら発言し、それが本意ではないと言い訳するような
事態を招くことになる、なったとすれば・・・。
これは、やはり、大いに恥、心すべきことではないか・・・。

情意・情緒レベルにとどまっているうちは、まだいいですが、経済や安全レベルの具体
的・現実的・物理的な害・影響に至るような場合にはもう取り返しが効かない、ごめん
なさい、では済まない・・・。
緩かった、甘かったでは済まない・・・。

決して、わが国の勘違い政治屋は、圧倒的多数政党である自民党等与党議員に限ったこ
とではなく、旧民社党・現民進党等野党も同様であることが、この国のことのほかの
「緩さ」を示している現実。
それを許している根源が、その議員の資質・適性を正しく評価できず、議員に選出して
いる国民・住民にあるのだという、これもまた現実。
「一億総緩み社会」の日本という認識を持つ必要があると、強く、思うのですが・・・。
しかし、その矛先を向ける視線も、刃も、どうも「緩く」なりがちなのであります。
とほほっ・・・。

032

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